皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは、ソースネクストです!
ソースネクスト…聞いた事あるような、無いような…
では、「ポケトーク」は聞いた事ありませんか?
あ!今話題の通訳機だよね!
少し前に実際に試す機会があったんだけど、便利すぎて感動しちゃった!
パパも気になっているアイテムのひとつです!
海外旅行に行く予定もないんですけどね(笑)
今日はソースネクストがどんな会社か調べていくんだね!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- ソースネクストの株主優待や配当について
- ソースネクストの事業内容と業績
- 会社の経営成績や安全性はどこを見ればいいのか
まずはこの記事のポイントから見ていきましょう!
時間が無い方はここだけでも見てね!
※筆者が得られる情報を基に作成した個人的な評価です。
【株主還元】★★★☆☆
株主優待内容は、保有株数に応じたポイントを進呈。ポイントはソースネクストのオンラインショップにて1ポイント=1円で利用できる。2022年3月期の配当は無し。
【収益性】★☆☆☆☆
コロナ禍でポケトークの需要減が影響し、2022年3月期は赤字に転落。
【安全性】★★☆☆☆
2022年3月期の自己資本比率は約50%、流動比率は約200%。赤字や先行投資により利益剰余金が減少し有利子負債が増加
【成長性】★★★★★
2023年3月期は、赤字となる予想だがコロナ禍で強化されたテレワーク関連製品に、インバウンド需要の復活が加われば業績の復調が期待できる。
それではソースネクストの事業内容からご紹介します!
出発進行!
会社紹介
事業内容
ソースネクストは1996年に設立し、「次の常識をつくる」という意味の
We Source What’s Next.
が社名の由来となっています。
パソコンのソフトウェアやスマートフォンのアプリ及びハードウェアを企画・開発し、自社のオンラインショップや家電量販店などを通じて販売しています。
また、法人企業向けにアプリの提供を行ったり、AI通訳機「ポケトーク」などのIOT製品やテレワーク関連用品の販売やレンタルを行っています。
僕たちの普段利用しているソフトやアプリもソースネクストが作っているかもね!
そうですね!
続いて、ソースネクストの歴史を見ていきましょう!
沿革
西暦 | 出来事 |
---|---|
1996 | パソコンソフトの企画・開発・販売を目的として(株)ソースを設立 |
パソコン加速ソフト「爆速95」発売 | |
1997 | タイピングソフト「特打」発売 |
1999 | ソースネクスト(株)へ商号変更 |
2000 | オンラインショップによる通信販売を開始 |
2003 | 大半のパソコンソフト価格を1,980円に統一 |
2006 | 東証マザーズに上場 |
年間更新料0円のウイルス対策ソフトを発売 | |
2008 | 東証市場第一部に上場 |
2012 | アメリカに子会社設立 |
2014 | パソコンソフト、アプリの定額使い放題サービスを開始 |
2017 | AI通訳機「ポケトーク」を発売 |
ソースネクストは、パソコンソフトの価格を1,980円に統一したり、年間更新料0円のウイルス対策ソフトを発売したり、業界の常識を次々と変えてきました!
まさに社名の由来通りの会社なんだね!
では続いて、ソースネクストの株主への還元について見ていきましょう!
株主還元
株主優待
保有株数に応じてポイントを進呈。ポイントはソースネクストのオンラインショップにて1ポイント=1円で利用できる。
保有株数 | 3月末 | 9月末 |
---|---|---|
100株以上 | 1,000ポイント | 1,500ポイント |
500株以上 | 2,000ポイント | 2,000ポイント |
1,000株以上 | 4,000ポイント | 4,000ポイント |
10,000株以上 | 10,000ポイント | 10,000ポイント |
オンラインショップでは、ソフトウェアの他にポケトーク、空気清浄機なども販売しています!
配当実績
1株あたり配当額(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
2022年3月期 | 0円 | -% |
2021年3月期 | 0.21円 | 5.9% |
2020年3月期 | 0.25円 | 17.5% |
配当性向って何?
会社が稼いだ利益の内、何割を株主への配当に充てたかを示す指標で、次の式で求められます。
【配当性向】
1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100
2022年3月期は配当がゼロだったんだね。
業績が良くなかったのかな…
そうですね…それでは経営成績について詳しく見ていきましょう。
【経営成績】収益性の分析
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 | |
---|---|---|---|
売上高 | 172億円 | 128億円 | 103億円 |
営業利益 | 4億円 | 5億円 | ▲22億円 |
経常利益 | 5億円 | 4億円 | ▲21億円 |
当期純利益 | 2億円 | 1億円 | ▲35億円 |
MEMO
2020年3月期まではポケトークが成長を牽引し増収が続いていましたが、2021年3月期はコロナ禍でポケトークの需要減が影響し、減収減益となりました。
このような状況の中で、ソースネクストは、ポケトークに新たな機能を追加したり、テレワーク関連の製品を充実させたり、広告宣伝費及び販売促進費を削減するなどの戦略を取りました。
しかしながら、ポケトークの売上減少を補うまでには至らず、また成長が見込めない商品の販売停止に伴う費用の増加、保有する株式の評価損などもあり、2022年3月期は赤字転落となりました。
営業利益率
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 |
---|---|---|
2.7% | 4.2% | -% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が営業利益として残るかを表した指標です。
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出せている会社です!
【営業利益率】
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 |
---|---|---|
1.9% | 1.6% | -% |
自己資本は株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
【自己資本利益率】
当期純利益÷自己資本(純資産)×100(%)
【財政状態】安全性の分析
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 | |
---|---|---|---|
総資産 | 170億円 | 203億円 | 199億円 |
自己資本 | 119億円 | 122億円 | 95億円 |
流動比率
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 |
---|---|---|
289% | 205.9% | 196.4% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 |
---|---|---|
70.3% | 60.1% | 48.0% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】
純資産÷負債純資産合計×100(%)
MEMO
自己資本比率は約50%、流動比率は約200%で、財務は問題なさそうです。
しかし、赤字や先行投資により、これまでの利益の積立である利益剰余金が減少、有利子負債も増加し、財務の悪化が続いています。
財務の更なる悪化は避けたいよね…来期は赤字を脱却できるのかな?
では最後に2023年3月期の会社予想を見てみましょう!
2023年3月期の見通し
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
---|---|---|---|
127億円 (24.1%) | ▲8億円 (-%) | ▲9億円 (-%) | ▲9億円 (-%) |
MEMO
今後気になるのは、やはりこれまでソースネクストの成長を牽引してきたポケトーク需要の回復です。
ソースネクストではインバウンド需要の復活を2023年の1~3月と予測しています。
また、ポケトーク字幕、ポケトークアプリといったサブスクリプション型のビジネスモデルを新たな収益の柱として育成中であり、その先行投資により費用がかかる見込みです。
2023年3月期は、売上は前期より2~3割ほど回復するものの、赤字となる予想で黒字化にはもう少し時間がかかりそうです。
現在は厳しい環境ですが、コロナ禍で強化されたテレワーク関連製品に、インバウンド需要の復活が加われば業績の復調が期待できます!
今は我慢の時だね!
まとめ
まとめだよ!
- ソースネクストは、ソフトウェアやアプリ及びハードウェア、IOT製品やテレワーク関連用品の開発や販売、レンタルを行っている。
- 株主優待内容は、保有株数に応じたポイントを進呈。ポイントはソースネクストのオンラインショップにて1ポイント=1円で利用できる。
- コロナ禍でポケトークの需要減が影響し、2022年3月期は赤字に転落。
- 2022年3月期の自己資本比率は約50%、流動比率は約200%。赤字や先行投資により利益剰余金が減少し有利子負債が増加。
- ソースネクストではインバウンド需要の復活を2023年の1~3月と予測。2023年3月期は、売上は前期より2~3割ほど回復するものの、赤字となる予想。
10月11日からは入国制限も解除されて、本格的なインバウンド需要の回復が予想されます!
ソースネクストにとって待ちに待ったV字回復のチャンスだね!
その通りですね!
以上、本日はソースネクストについてご紹介しました!
最後までお読みいただきありがとうございました!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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