皆さん、こんばんは!
本日の銘柄分析はソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)です!
みるきーも知ってるよ!携帯電話の会社でしょ!
もちろんその通りです!でもそれ以外にも私たちが普段利用している
様々なサービスを提供している会社なんです!
本日は、このソフトバンクについて、
- 事業内容
- ソフトバンクの強みと弱み
- 前期までの業績
- 今期の中間決算の内容
を中心に出来るだけ分かりやすく分析していきます!
最後までお付き合い頂けると嬉しいです!
それでは、出発進行!
この記事を参考にして頂きたい方
- ソフトバンクへの投資を検討している方
- 投資初心者にも分かりやすくソフトバンクを説明して欲しい!という方
- 配当目的で投資銘柄を探している方
現在の投資成績【2022年1月13日現在】
保有株数 | 100 |
購入価格 | 146,200 |
時価【評価損益】 | 144,950【-1,250】 |
受取配当金【累計】 | 6,854(税引後) |
トータルリターン | +5,604 |
ソフトバンクの位置付け
ソフトバンクって孫正義さんが代表を務める会社だよね!
ソフトバンクと聞けばそのイメージですよね!
しかし、孫正義さんが代表を務めるのはソフトバンクグループ株式会社です。
あ、そうなんだ…
ソフトバンクグループ株式会社は持株会社で、
ソフトバンクはソフトバンクグループ株式会社の子会社です。
ややこしいな…
持株会社とは?
自らは事業をせず、複数の会社の株式を保有して指揮監督する会社の事。(正確には純粋持株会社といいます。)
ソフトバンクグループ株式会社の場合、AIをテーマに将来性のある企業へ投資する事により利益を得るなど、投資会社としての性質が強くなっています。
更に、ソフトバンクの傘下には、
- モバイル決済サービス「Pay Pay」
- コミュニケーションアプリ「LINE」
- ポータルサイト「Yahoo!JAPAN」
など、私たちが普段利用しているサービスを提供してる会社がたくさんあります。
ソフトバンクの主な事業
現在、ソフトバンクは次の4つの主要な事業を展開しています。
また、主力である通信事業を成長させつつ、通信以外の領域の拡大も目指す
「Beyond Carrier]
を成長戦略と定めています。
コンシューマ事業 | 個人向けにモバイル通信サービスとブロードバンドサービスを提供 | ユーザーのニーズに合わせ 「ソフトバンク」 「ワイモバイル」 「LINEMO」 を展開。 |
法人事業 | 法人向けに通信サービスに加え、クラウドサービスやIOT・AI技術を活用したソリューションの提供など | 企業のデジタル化推進に伴い、成長事業のひとつに。 |
流通事業 | 【法人向け】クラウドやAIを活用した製品・サービスなどの提供 【個人向け】スマホやパソコンの周辺機器やIOT製品・サービスなどの提供 | |
ヤフー事業 | 【メディア】広告等【コマース】EC等【戦略】FinTech等 | 「情報」「コミュニケーション」「決済」の3つの起点により、多くのインタネットユーザーと繋がりを持つ企業グループへ。 |
コンシューマって何?
英語で消費者という意味で、ビジネスの分野では一般消費者という意味で使われます。
じゃあブロードバンドは?
光回線に代表される、多くのデータを高速でやり取りできるインターネット回線の事です。
それじゃあ、ソリューションは?
業務における問題や課題の解決策の事です。
それじゃあ、それじゃあ、IOTは?
車や家電など、あらゆるモノをインターネットに接続し、
情報を人やモノ同士でやり取りできる仕組みです。
もう、ついていけない…
難しいですよね…
クラウドサービス | インターネット上に接続されたコンピューターが提供するサービスをネットワーク経由で利用する事。 利用者はパソコンやスマホなどの端末とインターネット環境さえあれば、様々なサービスを利用できる。 |
EC | ECはエレクトロニック・コマースの略で、インターネットを使った取引の事。 Yahoo!ショッピングやヤフオクがECにあたる。 |
FinTech | ファイナンス(金融)とテクノロジ(技術)を組み合わた造語。 インターネットやスマホなどを活用した新しい金融サービスの事。 |
ソフトバンクの強みと弱み
【強み】
日本における圧倒的な事業基盤 | 携帯電話サービスをはじめ、 「Yahoo!JAPAN!」 「Pay Pay」 「LINE」 を運営、日本最大級のユーザー基盤を有する。 法人事業でも、国内大企業の約95%と取引実績がある。 |
ソフトバンクグループ株式会社が親会社 | ソフトバンクグループ株式会社やその投資先からの支援により、 最先端のテクノロジーやビジネスモデルを展開できる。 |
潤沢なフリー・キャッシュ・フロー | 成長の為の投資と、株主への利益還元が可能。 |
フリー・キャッシュ・フローとは?
キャッシュは「現金」、フローは「流れ」を意味し、キャッシュ・フローは文字通り「お金の流れ」を表します。
フリー・キャッシュ・フローとは、本業で稼いだ現金から、設備投資などに掛かった現金を引いて、最終的に手元に残った現金の事です。
【弱み】
ソフトバンクの強みである「潤沢なフリー・キャッシュ・フロー」ですが、気になる点が
自己資本率の低さ
です。
前期の自己資本比率は12.4%と極めて低い値です。
ちなみに、同業他社のKDDIは45.2%です。
フリー・キャッシュ・フローの使い道には、
- 配当金などの株主への利益還元
- 事業成長の為の投資
- 借入金の返済
の3つがありますが、ソフトバンクは財務体質の改善より、株主への利益還元と成長に向けた投資に重きを置いているようです。
積極的な姿勢の表れでもありますが、会社の安全性の面から見れば危険な数値です。
自己資本比率って何ですかー?
会社の全資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標として使われます。
会社の借金が多すぎないかチェックできるんだね!
また、人口減少や格安SIMの利用者増加、携帯料金の値下げなどによって国内の通信事業は大きな成長は見込めません。
ワイモバイルやLINEモバイルのシェア拡大と、非通信分野の成長に期待したいですね!
株価・業績・配当金について
【前期まで】
株価の推移
株価は上場以来、1,300~1,500円の間で概ね推移しています。
2020年後半に株価が急落していますが、菅政権発足による反応です。
この時期から携帯料金の引き下げが急速に進みました。
2018年度(2019年3月期) | 75円 |
2019年度(2020年3月期) | 85円 |
2020年度(2021年3月期) | 86円 |
純利益と配当金の推移
コロナ禍で減配や無配に転じる企業も多い中、純利益・配当金共に毎年少しずつ増加しています!
ただし、配当性向は80%を超えており非常に高くなっています。
配当性向とは?
企業が1年間に稼いだ利益のうち、どれくらいの割合を配当金として株主へ還元したかを示す数値です。
配当性向は高ければ良いとも限りません。
配当性向が低くても、代わりに事業拡大への投資にお金を使うなら株主にとってはプラスです。
また、配当性向が低いという事は、増配の余力があると考える事もできます。
【今期について】
上期【2021年4月1日~2021年9月30日】
①【営業利益】5,708億円(前年同期比-3.2%)
②【純利益】3,073億円(前年同期比-2.5%)
③【中間配当金】1株当たり43円(前期43円)
営業利益と純利益はどう違うの?
営業利益とは会社が本業で稼いだ利益の事です。
この営業利益から、受取利息などの本業以外の利益や損失を加味し、納める税金や特別な利益・損失を差引した最終的な利益を純利益といいます。
営業利益・純利益とも前年同期比はマイナスです。
これは、法人事業とヤフー・LINE事業は好調でしたが、通信料値下げによる減益の影響によるものです。
しかし、通期の予想に対する進捗率は、営業利益・純利益とも約60%と順調に推移しています。
通期予想【2021年4月1日~2022年3月31日】
④【合計配当金】1株当たり86円(前期86円)
⑤【純利益】5,000億円(前期比+1.6%)
配当金については前期と同じ86円、純利益は前期比わずかにプラスで5,000億円と過去最高益を更新する見込みです!
まとめ
- ソフトバンクの傘下には、「Pay Pay」「LINE」「Yahoo!JAPAN!」など、私たちが普段から利用しているサービスを提供する会社がたくさんある。
- 主力である通信事業を成長させつつ、通信以外の領域の拡大を目指してる。
- 強みは、強固な事業基盤とソフトバンクグループ株式会社の子会社である事、潤沢なキャッシュ・フロー
- 弱みは、自己資本比率の低さと通信事業の頭打ち
- 中間決算は、通信料値下げの影響により減益だが、通期予想に対する進捗率は順調に推移しており、最高益を更新予定
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
お互いに資産形成をコツコツと頑張りましょう!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
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