皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは、ナルミヤ・インターナショナルです!
聞いたことない名前だけど、何をしている会社なんだろう?
ナルミヤ・インターナショナルはベビー・子供服の企画と販売を行っている会社です!
たくさんのブランドを有しており幅広い世代に子供服を提供しています。
そうなんだ!
ところで子供服ってすぐサイズアウトしちゃうからお値段も気になるよね…
そうですね泣
ナルミヤ・インターナショナルでは複数のブランドに加えて、百貨店やショッピングセンターなど複数の販売経路を有しており様々な価格帯にも対応しているんです!
なるほど!
色んな場所で色んな価格帯やコンセプトの子供服を提供しているんだね!
本日はこのナルミヤ・インターナショナルについて事業内容や株主還元、業績について詳しくご紹介します!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- ナルミヤ・インターナショナルの事業内容
- ナルミヤ・インターナショナルの株主還元と業績
- ナルミヤ・インターナショナルの収益性と安全性
事業内容
ナルミヤ・インターナショナルは1904年に呉服専門問屋として広島で創業しました。
経営理念に「世代を超えて愛される企業へ」を掲げ、ベビー・子供服の企画・販売をSPA形態により行っています。
事業の特徴として百貨店・ショッピングセンター・Eコマース・アウトレット・卸といった複数の販売チャネル及び、価格帯やターゲットが異なる複数のブランドを有するマルチチャネル・マルチブランド戦略を展開しています。
マルチチャネル・マルチブランド戦略がナルミヤ・インターナショナルの強みなんだね!
ところでSPAってどういう意味なの?
日本語で製造小売業という意味で以下のようなビジネスモデルをいいます。
【SPA】
アパレル業界発のビジネスモデルで、服を仕入れて販売するだけでなく、研究開発から企画、素材の調達、製造、物流、販売までを一貫して行うことで、コストを抑えるとともに消費者のニーズに迅速に対応できる等のメリットがある。
アメリカの衣料品小売大手GAPが始めたとされ、代表的なSPA企業としてユニクロやニトリなどが有名です!
商社を通じて素材を調達したり、卸売業者を通して商品を提供する必要がないからコストが抑えられるし、消費者のニーズを商品の企画にすぐに反映できるんだね!
デメリットとしては流通の全てを管理する必要がある、卸を通さないので在庫管理も自社で行う必要がある等が挙げられます。
では続いて、株主優待や配当金の推移について見ていきましょう!
株主還元
株主優待
100株以上保有の株主に対して保有株数に応じた枚数の株主買物優待券(1枚あたり1,000円相当)を進呈。権利確定月は2月末日。
保有株数 | 枚数(金額) |
---|---|
100株以上 | 2枚(2,000円相当) |
300株以上 | 4枚(4,000円相当) |
1,000株以上 | 8枚(8,000円相当) |
配当実績
1株あたり配当額(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
2024年2月期 | 31円(予想) | 29.2% |
2023年2月期 | 31円 | 37.8% |
2022年2月期 | 31円 | 38.2% |
配当性向って何?
会社が稼いだ利益の内、何割を株主への配当金に充てたかを示す指標で、次の式で求められます。
【配当性向】
1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100
じゃあ、配当性向が高い会社は株主還元に積極的ってことだね!
株主への利益還元は配当だけではないんです。
新たにお店を建てたり、機械を調達する事も利益の大切な使い方です。
その結果、会社が成長して更に稼いでくれたら株主としては嬉しいですよね!
そっか!
「配当」と「成長に向けた投資」のバランスが大事なんだね!
では続いて、経営成績と財政状態を見ていきましょう!
【経営成績】収益性の分析
2022年2月期 | 2023年2月期 | 2024年2月期 (予想) | |
---|---|---|---|
売上高 | 309億円 | 349億円 | 362億円 |
営業利益 | 14億円 | 17億円 | 18億円 |
経常利益 | 13億円 | 16億円 | 17億円 |
当期純利益 | 8億円 | 8億円 | 10億円 |
~各期の概況~
【2022年2月期】
アパレル業界は前期と比べると回復傾向にありますが、消費者の消費行動や余暇活動への支出はコロナ禍前の水準には至りませんでした。
このような環境の中、売上についてはショッピングセンターや百貨店の実店舗が年間を通じて前年を上回りました。
また、ネット販売は巣ごもり需要が好調だった前年に比べると売上の伸びが鈍化しましたが、これは実店舗に客足が戻ってきた影響であり、グループ全体としては増収増益となりました。
【2023年2月期】
前年に引き続きコロナ対策の進展や行動制限の緩和に伴って実店舗の客足が戻ってきた為、売上が年間を通じて回復しました。
ネット販売については実店舗へ消費者が流れた影響で減収となりましたが、グループ全体としては上場以来過去最高の業績を達成するなどコロナ禍から順調に回復しました。
【2024年2月期】
アパレル業界では、ロシア・ウクライナ情勢に関わる原料高による仕入れ価格の上昇など不安材料は残るものの、コロナが5類に移行するなど子供たちの日常も通常に戻ると予想されます。
ナルミヤ・インターナショナルでは、マルチチャネル・マルチブランドの強みを活かし消費者が欲しいタイミングに欲しい場所で、また細かいニーズに対応した商品を提供することで3期連続の増収増益、2期連続の過去最高益を達成する見込みです。
営業利益率
2022年2月期 | 2023年2月期※ | 小売業中央値 【2022年】 |
---|---|---|
4.5% | 4.9% | 2.4% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が営業利益として残るかを表した指標です。
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出せている会社です!
【営業利益率】
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
2022年2月期 | 2023年2月期 | 小売業中央値 【2022年】 |
---|---|---|
17.6% | 16.2% | 7.3% |
自己資本は株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
【自己資本利益率】
当期純利益÷自己資本(純資産)×100(%)
仕入れ価格の上昇など不安材料はあるけれど、コロナの影響から順調に回復しているみたいだね!
利益率も同業種の中央値を上回っており、収益性も高いですね!
では続いて、財政状態について確認しましょう!
【財政状態】安全性の分析
2022年2月期 | 2023年2月期 | |
---|---|---|
総資産 | 145億円 | 134億円 |
自己資本 | 49億円 | 53億円 |
流動比率
2022年2月期 | 2023年2月期 | 小売業中央値 【2022年】 |
---|---|---|
94.0% | 161.9% | 149.1% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
自己資本比率
2022年2月期 | 2023年2月期 | 小売業中央値 【2022年】 |
---|---|---|
33.8% | 40.1% | 44.2% |
【自己資本比率】
純資産÷負債純資産合計×100(%)
20年2月期には20%代後半だった自己資本比率は23年2月期には40%を超え財務の強化が進んでいます。
流動比率も同業種の中央値を超えており短期的な資金繰りも問題なさそうです。
まとめ
- ナルミヤ・インターナショナルは1904年に呉服専門問屋として広島で創業。ベビー・子供服の企画・販売をマルチチャネル・マルチブランド戦略により行う。
- SPAは研究開発から企画、素材の調達、製造、物流、販売までを一貫して行うビジネスモデル。コストを抑えるとともに消費者のニーズに迅速に対応できる等のメリット。
- 株主優待は100株以上保有の株主に対して株主買物優待券を進呈。権利確定月は2月末日。
- 業績はコロナ禍から回復基調、2024年2月期は3期連続の増収増益、2期連続の過去最高益を達成する見込み。
- 自己資本比率は約40%、流動比率は約160%。財務の強化が進む。
以上、本日はナルミヤ・インターナショナルをご紹介しました!
最後までお読みいただきありがとうございました!
皆さんありがとうございました!
次回もお楽しみに!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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