皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは(株)クリエイト・レストランツ・HDです!
クリエイト・レストランツ…?
じゃあ、しゃぶ菜やかごの屋、あずさ珈琲なら分かりますよね!
しゃぶ菜は知っているし、かごの屋やあずさ珈琲は家族でよく利用するよね!
もしかして、そのお店を運営しているのが、クリエイト・レストランツHD?
その通りです!
本日はこのクリエイト・レストランツHDについて、事業内容や業績、株主優待についてご紹介します!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- クリエイト・レストランツHDの株主優待の内容
- クリエイト・レストランツHDの事業内容と業績
- 会社の経営成績や安全性はどこを見ればいいの?
まずは、気になる株主優待からご紹介します!出発進行!
株主還元
株主優待
年2回(2月末・8月末)100株以上保有の株主を対象に、クリエイト・レストランツグループのお店で使えるお食事券を進呈
所有株式数 | 金額 | 1年以上保有で追加贈呈 |
---|---|---|
100株以上 | 2,000円 | |
200株以上 | 4,000円 | |
400株以上 | 6,000円 | 2,000円 |
600株以上 | 8,000円 | |
1,000株以上 | 10,000円 | |
3,000株以上 | 16,000円 | 4,000円 |
6,000株以上 | 24,000円 | 6,000円 |
9,000株以上 | 30,000円 | 8,000円 |
続いて、配当金の推移について見ていきましょう!
配当実績
1株あたり(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
2020年2月期 | 6円 | 93% |
2021年2月期 | 0円 | 当期純損失 |
2022年2月期 | 4.5円 | 14.7% |
配当性向って何?
会社が稼いだ利益の内、何割を株主への配当金に充てたかを示す指標で、次の式で求められます。
1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100
じゃあ、配当性向が高い会社は株主還元に積極的ってことだね!
株主への利益還元は配当だけではないんです。
新たにお店を建てたり、機械を調達する事も利益の大切な使い方です。
その結果、会社が成長して更に稼いでくれたら株主としては嬉しいですよね!
そっか!
「配当」と「成長に向けた投資」のバランスが大事なんだね!
どんな会社?
沿革
年 | 沿革 | 買収企業 | 店舗数・海外展開 |
---|---|---|---|
97年 | 地ビール製造販売業として創立 | ||
99年 | レストラン事業を開始 | ||
04年 | 100店舗 | ||
05年 | 東証マザーズ上場 | 200店舗 | |
06年 | 300店舗 | ||
08年 | 上海に合弁会社 | ||
10年 | 持株会社体制に移行 | 上海万博に出店 | |
11年 | シンガポールに子会社 | ||
12年 | ルモンデグルメ | ||
13年 | 東証1部に市場変更 | SFPダイニング イートウォーク | 500店舗 |
14年 | YUNARI R21Cuisine | 台湾に子会社 600店舗 | |
15年 | KRホールディングス アールシー・ジャパン | 700店舗 | |
16年 | ニューヨークに子会社 800店舗 | ||
18年 | ルートナインジー クリエイト・ベイサイド はしもと | 900店舗 | |
19年 | 木屋フーズ ジョー・スマイル クルークダイニング エスエスエル いっちょう | 1,000店舗 | |
22年 | プライム市場へ移行 |
MEMO
2010年代は、「磯丸水産」などを展開するSFPホールディングスや「つけめんTETSU」などを展開するYUNARI、「かごの屋」などを展開するKRホールディングスなど、飲食企業を積極的に買収し、売上高と店舗数を伸ばしました。
事業内容
立地の特性や顧客ターゲットに合わせて、フードコートから居酒屋、ディナータイプのレストランまで様々な業態の店舗を直営にて運営しています。
2022年2月末現在の店舗数は1,037店舗、ブランド数は244ブランドです!
すごい数だね!
カジュアルなお店から、おしゃれなお店、高級なお店まで様々なタイプのお店を運営しているんだね!
事業名 | 概要 | 代表的ブランド |
---|---|---|
レストラン事業 | 和洋中、多岐にわたるレストランを運営 | 雛鮨 しゃぶ菜 はーべすと 香港蒸龍 TANTO TANTO かごの屋 |
居酒屋事業 | 専門性の高い業態を展開 | おもてなしとりよし 磯丸水産 いち五郎 |
ラーメン・フードコート事業 | フードコート事業は専門性を打ち出し差別化 | つけめんTETSU きみはん |
受託運営事業 | レストラン等で培った経験とノウハウを活かす | ゴルフ場内のレストラン 野球場や水族館、美術館内でのレストラン |
他にも契約農家からのこだわり野菜を提供する「やさい屋めい」、接待や会食にも利用できる「吉座」などを運営しています!
本当に沢山のブランドがあって紹介しきれないね…汗
そうなんです…まさに食に特化した企業集団なんです!
では続いて、経営成績と財政状態を見ていきましょう!
経営成績
売上高 | 営業利益 | 親会社に帰属する当期純利益 | |
---|---|---|---|
2022年2月期 | 783億円 | 76億円 | 59億円 |
2021年2月期 | 744億円 | ▲142億円 | ▲139億円 |
MEMO
当期は第4四半期のオミクロン株の感染拡大の影響により、売上高は予想(912億円)を下回りました。
営業利益についても予想(108億円)を下回りましたが、前年の赤字から脱却し、少ない売上でも利益が確保できる筋肉質なコスト構造へと転換しました。
なお、営業利益が予想に届かなかった主な要因は下記の2つです。
①1月と2月分の協力金が2023年2月期に計上された
②期末に減損損失を保守的に追加計上した
営業利益率
2021年2月期 | 2022年2月期 | 宿泊業・飲食サービス業平均※ |
---|---|---|
9.7% | 5.2% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が営業利益として残るかを表した指標です。
営業利益って、売上高から商品の原価と給料や広告宣伝費などのコストを引いた本業の利益だよね!
その通りです!
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出している会社ということが分かります!
逆に営業利益率の低い会社は、売上高が多くても、売上原価や経費がかかり過ぎて利益を出せないんだね…
営業利益率は次の式で求められます。
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
2021年2月期 | 2022年2月期 | 上場企業平均※ |
---|---|---|
29% | 9.4% |
自己資本のほとんどは株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
当期純利益÷自己資本(=純資産)×100(%)
自己資本と純資産って同じ意味なの?
厳密に言えば自己資本と純資産は違うものです。
しかし、純資産の大部分は株主資本であり、財務分析においては純資産を用いても問題ありません。
財政状態
総資産 | 純資産(自己資本) | |
---|---|---|
2022年2月期 | 1,336億円 | 238億円 |
2021年2月期 | 1,620億円 | 170億円 |
MEMO
増資による資金調達や有利子負債の返済、当期純利益の計上により、自己資本比率は前期より改善されました。
自己資本比率
2021年2月期 | 2022年2月期 | 宿泊業・飲食サービス業※ |
---|---|---|
10.5% | 17.8% | 14.4% |
自己資本比率とは会社の総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
純資産÷負債純資産合計×100(%)
会社の借金が多すぎないかチェックできるんだね!
2023年2月期の見通し
売上高 | 営業利益 | 親会社に帰属する当期純利益 |
---|---|---|
1,150億円 (46.8%) | 73億円 (▲4.4%) | 45億円 (▲24%) |
MEMO
今後も新型コロナウイルスの感染状況の不透明感、原材料コストや人件費の上昇が予想されます。
このような環境の中、クリエイト・レストランツHDはコロナ禍で実現した筋肉質なコスト構造に加えて、以下のような取り組みにより、大幅な増収を予想しています。
①顧客のニーズ、立地等に合わせて新規出店、業態変更、M&A
②商品力・サービス・専門性の向上
③モバイルオーダー、配膳ロボットの導入等によるDX推進
営業利益は、協力金の減少により前期比減となる見込みですが、売上高はコロナ禍前の78.5%の水準まで回復する予想です。
まとめ
- 株主優待はクリエイト・レストランツグループのお店で使える食事券
- 近年は飲食企業を中心に、M&Aを積極的に行い成長を遂げた
- 当期は前期の赤字から脱却し、少ない売上でも利益が確保できる筋肉質なコスト構造へ
- 当期の営業利益率は9.7%、自己資本利益率は29%、自己資本比率は17.8%
- 次期は新型コロナウイルスの感染状況、原材料コストや人件費の上昇に左右されるが、大幅な増収を予想
これからも家族でお世話になるクリエイト・レストランツ・HD!
コロナを乗り越えて更なる成長を期待しています!
最後までお読みいただきありがとうございました!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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