皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは「セレンディップ・ホールディングス」です!
聞いたことない名前だけど、何をしている会社なんだろう?
セレンディップ・ホールディングスは、前回の記事でご紹介した日本M&Aセンターと同じく、経営者の高齢化や事業承継問題に取り組んでいる会社です!
そうなんだね!
セレンディップ・ホールディングスはどんな形で困っている企業をサポートしているんだろう?
気になりますよね!
本日は「セレンディップ・ホールディングス」について事業内容や株主還元、業績について詳しくご紹介します!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- セレンディップ・ホールディングスの事業内容
- セレンディップ・ホールディングスの株主還元と業績
- セレンディップ・ホールディングスの収益性と安全性
事業内容
セレンディップ・ホールディングスは経営者の高齢化や事業承継問題に直面する中小のモノづくり企業を中心に買収やサポートを行う事業投資会社で2006年に設立されました。
経営理念に「中小企業経営の近代化と100年企業の創出」を掲げ、事業承継とプロ経営者の派遣を柱としたサービスにより、日本企業の99%を占める中堅・中小企業をサポートし、日本経済をより豊かにすることを目指しています。
また、グループ企業には事業承継を目的に子会社化した天竜精機や佐藤工業、三井屋工業などがありモノづくり事業も行っています。
セグメント別の事業内容は以下の通りです。
セグメント名 | 事業内容 |
---|---|
プロフェッショナル ・ソリューション事業 | プロ経営者派遣 経営コンサルティング エンジニア派遣 |
インベストメント事業 | 投資・M&A関連 |
モノづくり事業 | 自動車内外装部品 自動車精密部品 FA装置製造(※) 試作品製作 |
(※)FA装置
FAとは「Factory Automation」の略でコンピューター制御により工場の自動化を実現するシステムを指し、システムを構成する機械のことをFA装置といいます。
FA装置を導入するメリットとして、省人化による人手不足の解消と人件費の削減、生産性の向上、人的ミスの削減による品質の向上が挙げられます。
事業承継を目的としたM&Aとプロ経営者の派遣によって少子高齢化が進む日本の中堅・中小企業の課題解決に取り組んでいるんだね!
では続いて、株主優待と配当金の推移について見ていきましょう!
株主還元
株主優待
現在、株主優待制度は実施していません。
配当実績
1株あたり配当額(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
2024年3月期 | 0円(予想) | -% |
2023年3月期 | 0円 | -% |
2022年3月期 | 0円 | -% |
株主優待も配当も実施していないんだね…
ちょっと残念。
今は企業の成長ステージであり、株価を上げることにより株主還元を考えているようです。
将来的には配当による株主還元を行う予定です!
今は稼いだ利益を成長の為の投資に充てているんだね!
ステージアップが実現し、配当による株主還元を楽しみに待ちたいですね!
では続いて、最近の経営成績について確認しましょう!
【経営成績】収益性の分析
22年3月期 | 23年3月期 | 24年3月期(予想) | |
---|---|---|---|
売上高 | 138億円 | 151億円 | 168億円 |
営業利益 | 2億円 | 3億円 | 4億円 |
経常利益 | 2億円 | 3億円 | 4億円 |
当期純利益 | 2億円 | 3億円 | 2億円 |
~各期の概況~
【2023年3月期】
社会がウィズコロナのフェーズへと移行する中、経済・社会活動停滞の影響を受けた中堅・中小企業の事業承継手段としてM&Aニーズは一段と増加しました。
このような経営環境の中、事業承継事業(経営者派遣、投資関連)は増収となりましたが、今後の更なる事業拡大に向けて積極的な人材採用を強化した結果、人件費や採用費が利益を圧迫し赤字となりました。
一方で、「モノづくり事業」については、コロナ禍で半導体などの部品供給の停滞による影響を受けましたが、期末に大きく挽回し増収増益を達成し、グループ全体としても増収増益となりました。
【2024年3月期(予想)】
「プロフェッショナル・ソリューション事業」においては各コンサルティング案件の受注が順調に推移し、また「インベストメント事業」でもM&Aニーズはますます高まる見込みです。
「モノづくり事業」も自動車メーカーの積極的な生産の継続、企業の設備投資や研究開発の回復基調が想定されます。
このような背景を受けて、グループ全体としても増収、営業利益及び経常利益も増益となる予定ですが、最終利益については、前期に受け取った保険金の反動減で減益となる予想です。
営業利益率
22年3月期 | 23年3月期 | 輸送用機器中央値 |
---|---|---|
1.4% | 2.1% | 3.6% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が利益として残るかを表した指標です。
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出せている会社です!
【営業利益率】
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
22年3月期 | 23年3月期 | 輸送用機器中央値 |
---|---|---|
5.4% | 7.0% | 4.6% |
自己資本は株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
【自己資本利益率】
当期純利益÷自己資本(純資産)×100(%)
経営者派遣、投資関連事業では先行投資がかかって赤字だったんだね。
はやく利益を安定して回収できるようになればいいね!
これからますますM&Aニーズが高まる中、期待がかかりますね!
【財政状態】安全性の分析
22年3月期 | 23年3月期 | |
---|---|---|
総資産 | 156億円 | 161億円 |
自己資本 | 44億円 | 44億円 |
流動比率
22年3月期 | 23年3月期 | 輸送用機器中央値 |
---|---|---|
147.0% | 133.3% | 164.3% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率
22年3月期 | 23年3月期 | 輸送用機器中央値 |
---|---|---|
28.5% | 27.7% | 44.8% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】
純資産÷負債純資産合計×100(%)
流動比率、自己資本比率とも同業種の中央値より低い数値だね。
これからの成長に伴って財務基盤の強化にも期待したいですね!
今後の成長の見通しはどうなんだろう?
現在のところ中期経営計画は公表されていませんが、製造業の回復やM&Aの増加などを背景に成長余地は高そうです!
同社では2024年3月期中に中期経営計画を公表する予定です!
どのような成長シナリオが発表されるのか楽しみだね!
まとめ
- セレンディップ・ホールディングスは経営者の高齢化や事業承継問題に直面する中小のモノづくり企業を中心に買収やサポートを行う事業投資会社で2006年に設立。
- 現在は企業の成長ステージであり、株主優待及び配当による株主還元は実施していない。
- 2023年3月期は、事業承継事業、モノづくり事業ともに増収となったが、事業承継事業については人材採用の強化により赤字。グループ全体としては増収増益を達成。事業承継事業の成熟に期待。
- 2024年3月期も増収、営業利益及び経常利益は増益となる予定。最終利益については、前期に受け取った保険金の反動減で減益となる見込み。
- 流動比率、自己資本比率とも同業種の中央値より低い数値。現在は成長ステージであり、成長に伴って財務基盤の強化にも期待。
- 現在のところ中期経営計画は公表されていないが、2024年3月期中に公表する予定。
以上、本日はセレンディップ・ホールディングスをご紹介しました!
最後までお読みいただきありがとうございました!
皆さんありがとうございました!
次回もお楽しみに!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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