皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは「日本M&Aセンター・ホールディングス」です!
M&Aって聞いたことがあるような…。
M&Aとは企業間の「合併・買収」のことです!
合併や買収と聞くと規模の大きい会社が小さな会社を一方的に取り込むイメージで何となく怖いなぁ。
そうですね。
でもM&Aにも色々な目的があって、新規事業の参入やシェア拡大の他に、後継者問題の解決など双方の企業にとってプラスとなるM&Aもあるんですよ!
そうなんだね!
そういえば最近、後継者が見つからなくて仕方なく廃業を決めた町工場のニュースを見たなぁ…。
日本M&Aセンターは友好的M&Aの仲介を通して、廃業を減らし「企業の存続と発展」を支援している会社なんです!
本日は「日本M&Aセンター・ホールディングス」について事業内容や株主還元、業績について詳しくご紹介します!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- 日本M&Aセンター・ホールディングスの事業内容
- 日本M&Aセンター・ホールディングスの株主還元と業績
- 日本M&Aセンター・ホールディングスの収益性と安全性
事業内容
日本M&Aセンターは企業間の買収・合併(M&A)をサポートする会社で1991年に設立されました。
全国1,000を超える会計事務所、約9割を超える地方銀行と提携しネットワークを構築、中堅・中小企業のM&A支援では最大手で年間約1,000件の成約支援を行っています。
同社では事業承継案件を強みとし、後継者不在により廃業の危機に直面している企業と自社単独での事業に限界を感じている企業とを繋ぎ『M&A業務を通じて企業の「存続と発展」に貢献する』ことを目指しています。
国内において経営者の高齢化や後継者不在が課題となる中、M&Aニーズは今後も増加するとみられ、更なる活躍が期待されています。
日本経済を支える中小企業の廃業を防ぎ発展に貢献することは、地方や日本全体の活性化にもつながるよね!
その通りですね!
では続いて、株主優待と配当金の推移について見ていきましょう!
株主還元
株主優待
100株以上を1年以上継続して保有している株主に対して、「魚沼産コシヒカリ5㎏」を進呈。
権利確定月は3月末日。
配当実績
1株あたり配当額(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
2024年3月期 | 23円(予想) | 69.2% |
2023年3月期 | 23円 | 77.3% |
2022年3月期 | 18円 | 52.0% |
お米なら家計を支えるママさんパパさんも嬉しいよね!
では続いて、最近の経営成績と財政状態について確認しましょう!
【経営成績】収益性の分析
22年3月期 | 23年3月期 | 24年3月期(予想) | |
---|---|---|---|
売上高 | 404億円 | 413億円 | 440億円 |
営業利益 | 164億円 | 152億円 | 170億円 |
経常利益 | 168億円 | 154億円 | 170億円 |
当期純利益 | 114億円 | 98億円 | 110億円 |
~各期の概況~
【2023年3月期】
売上については、成約件数が前年に比べ54件増加し、過去最多の1,050件を記録、13期連続の増収を達成しました。
一方で、利益については前期に発覚した不適切会計の対応で中堅企業向けの案件を一時中断した影響で約定単価が下落、また不祥事やコロナからの活動再開により人件費や旅費交通費が増加し利益を圧迫しました。
以上の結果、利益率が低下し、グループ全体としての成績は増収減益となりました。
【2024年3月期(予想)】
中小企業のM&Aが増加する背景を受けて、引き続き潜在的な需要をさらに開拓し、14期連続の増収と2期ぶりの増益を予想しています。
前期まで13期連続の増収はすごいけど…。
日本M&Aセンター・ホールディングスはどんな不正をしていたの?
M&Aの契約が完了していないにも関わらず、契約書を偽造し売上を本来の時期よりも前に計上していたんです。
報酬がまだ入っていないのに売上を前倒しで計上していたんだね…。
この不祥事により株価は急落しました。
これからコンプライアンスを重視する企業へと改革が進むのか注視していく必要があります。
営業利益率
22年3月期 | 23年3月期 | サービス業中央値 |
---|---|---|
40.7% | 37.0% | 6.8% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が利益として残るかを表した指標です。
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出せている会社です!
【営業利益率】
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
22年3月期 | 23年3月期 | サービス業中央値 |
---|---|---|
24.0% | 18.7% | 10.6% |
自己資本は株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
【自己資本利益率】
当期純利益÷自己資本(純資産)×100(%)
【財政状態】安全性の分析
22年3月期 | 23年3月期 | |
---|---|---|
総資産 | 589億円 | 657億円 |
自己資本 | 507億円 | 544億円 |
流動比率
22年3月期 | 23年3月期 | サービス業中央値 |
---|---|---|
663.5% | 496.3% | 205.2% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率
22年3月期 | 23年3月期 | サービス業中央値 |
---|---|---|
86.1% | 82.8% | 50.6% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】
純資産÷負債純資産合計×100(%)
流動比率も自己資本比率も同業種の中央値を大きく上回っているね!
短期的にも長期的にも安定感抜群だね!
多額の現金を保有しており、しかも有利子負債はゼロと財務は鉄壁です!
では最後に中期的な今後の見通しについて確認しましょう!
【中期経営計画】今後の見通し
2028年3月期を目標とする中期経営計画は、優秀な人材の採用と育成、DXの推進により生産性を更に向上させ、経常利益305億円を目指しています。
2022年3月期【実績】 | 2028年3月期【計画】 | |
---|---|---|
売上高 | 413億円 | 762億円 |
経常利益 | 154億円 | 305億円 |
まとめ
- 日本M&Aセンターは企業間の買収・合併(M&A)をサポートする会社で1991年に設立。
- 株主優待は、100株以上を1年以上継続して保有している株主に対して、「魚沼産コシヒカリ5㎏」を進呈。権利確定月は3月末日。
- 2024年3月期は1株あたり23円の配当を予定。
- 2023年3月期は、成約件数が過去最多を記録、13期連続の増収となったが、前期に発覚した不適切会計の影響などで利益率が低下し減益。
- 2024年3月期も中小企業のM&Aが増加する背景を受けて、14期連続の増収と2期ぶりの増益を予想。
- 流動比率、自己資本比率ともに同業種の中央値を大きく上回る。有利子負債はゼロと財務は鉄壁。
- 優秀な人材の採用と育成、DXの推進により、2028年3月期には経常利益305億円を目指す。
以上、本日は日本M&Aセンター・ホールディングスをご紹介しました!
最後までお読みいただきありがとうございました!
皆さんありがとうございました!
次回もお楽しみに!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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