皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは「三菱鉛筆」です!
鉛筆を作っている会社なのかな?
なんだか地味なイメージだなぁ…
確かに三菱鉛筆は筆記具メーカーですが、作っているのは鉛筆だけじゃないんですよ!
え、そうなんだ!
他にどんな製品を作っているんだろう?
気になりますよね!
本日は「三菱鉛筆」について事業内容や株主還元、業績について詳しくご紹介します!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- 三菱鉛筆の事業内容
- 三菱鉛筆の株主還元と業績
- 三菱鉛筆の収益性と安全性
事業内容
三菱鉛筆は、日本を代表する筆記具メーカーです。
1887年に前身である「眞崎鉛筆製造所」が創業し、日本で初めて鉛筆工業生産に成功、1952年に現在の社名である「三菱鉛筆」になりました。
企業理念に「違いが、美しい」を掲げており、人々の書く・描くを支え、筆記具を通じて個性を表現することの素晴らしさを世界に伝えています。
また、筆記具分野で培った技術と開発力で「医療」「電子」「自動車」「化粧品」などの分野へも展開しています。
作っているのは筆記具だけじゃないんだね!
具体的にはどんな技術が他分野で活かされているの?
例えば「分散」といって物質の粒子をバラバラにする技術や、逆に「焼成」といって粒子同士を結合・収縮させる技術があります。
「分散」はボールペンのインクなど、「焼成」はシャープ芯などに使われている技術なんですよ。
普段何気なく使っている筆記具だけど、様々な技術が使われているんだね!
その他にもペン先の加工に必要な微細加工技術など…筆記具にはたくさんの技術が詰まっているんです!
では続いて、株主優待と配当金の推移について見ていきましょう!
株主還元
株主優待
現在、株主優待制度は実施していません。
配当実績
1株あたり配当額(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
2023年12月期 | 36円(予想) | 27.9% |
2022年12月期 | 35円 | 27.8% |
2021年12月期 | 32円 | 31.7% |
2023年12月期で14期連続の増配を予定しています!
14年間も増配を続けているなんてすごいね!
業績や財務も安定しているのかな?
では続いて、経営成績と財政状態を確認しましょう!
【経営成績】収益性の分析
21年12月期 | 22年12月期 | 23年12月期(予想) | |
---|---|---|---|
売上高 | 618億円 | 689億円 | 705億円 |
営業利益 | 75億円 | 92億円 | 95億円 |
経常利益 | 83億円 | 101億円 | 104億円 |
当期純利益 | 56億円 | 69億円 | 71億円 |
~各期の概況~
【2022年12月期】
国内市場では「ジェットストリーム」シリーズを中心に販売が好調だったほか、化粧品事業も堅調に推移しました。海外市場も好調で、加えて為替の影響もあり売上高は過去最高を更新しました。
利益については、資源価格、原材料価格、物流費の高騰が利益を押し下げましたが、売上高伸長がカバーし3期連続の増益となりました。
また、海外売上高比率は50.9%となり、売上高の半分を海外市場で獲得しています。
【2023年12月期(予想)】
国内外の経済活動については世界的なインフレなど不透明感があるものの、海外市場が引き続き業績を牽引し、増収増益を予想しています。
中間決算での進捗率を見てみると、売上高が約50%、各利益が約60%と通期予想の達成に向けて順調に推移しています。
海外での売上が全体の半分を占めているんだね!
三菱鉛筆では筆記具事業のグローバル化にも積極的に取り組んでおり、国内以上に海外での売上が伸びているんです!
なるほど!今後の成長が楽しみだね!
営業利益率
21年12月期 | 22年12月期 | その他製品中央値 |
---|---|---|
12.2% | 13.4% | 5.8% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が利益として残るかを表した指標です。
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出せている会社です!
【営業利益率】
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
21年12月期 | 22年12月期 | その他製品中央値 |
---|---|---|
6.1% | 7.0% | 7.0% |
自己資本は株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
【自己資本利益率】
当期純利益÷自己資本(純資産)×100(%)
【財政状態】安全性の分析
21年12月期 | 22年12月期 | |
---|---|---|
総資産 | 1,237億円 | 1,308億円 |
自己資本 | 958億円 | 1,030億円 |
流動比率
21年12月期 | 22年12月期 | その他製品中央値 |
---|---|---|
461.7% | 498.4% | 212.7% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率
21年12月期 | 22年12月期 | その他製品中央値 |
---|---|---|
77.5% | 78.8% | 55.2% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】
純資産÷負債純資産合計×100(%)
流動比率は約500%、自己資本比率は約80%、実質無借金経営と財務は鉄壁です!
着実な成長と健全な財務が連続増配にも表れているんだね!
【中期経営計画】今後の見通し
三菱鉛筆では長期ビジョンである「世界一の表現革新カンパニー」の実現に向けて、中期経営計画を実施しています。
現在、実施している中期経営計画は2022~2024年を期間とするもので、
・筆記具事業のグローバル化
・新規事業の成長
・サステナビリティ推進
に重点的に取り組み、次の財務目標を掲げています。
2022年12月期【実績】 | 2024年12月期【計画】 | |
---|---|---|
売上高 | 689億円 | 740億円 |
営業利益 | 92億円 | 116億円 |
営業利益率 | 13.4% | 15.7% |
まとめ
- 三菱鉛筆は、筆記具メーカーで1887年に創業。筆記具分野で培った技術と開発力で「医療」「電子」「自動車」「化粧品」などの分野へも展開。
- 2023年12月期で14期連続の増配を予定。
- 2022年12月期は、国内外の好調に加えて為替の影響もあり売上高は過去最高を更新。利益についても3期連続の増益。海外売上高比率は50.9%。
- 2023年12月期も海外市場が引き続き業績を牽引し、増収増益を予想。
- 流動比率は約500%、自己資本比率は約80%、実質無借金経営と財務は鉄壁。
- 2024年12月期には売上高740億円、営業利益116億円、営業利益率15.7%を数値目標に掲げる。
以上、本日は三菱鉛筆をご紹介しました!
最後までお読みいただきありがとうございました!
皆さんありがとうございました!
次回もお楽しみに!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
コメント