皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは、シチズン時計です!
あ、腕時計で有名な会社だよね!
シチズンの腕時計は高級感があってかっこいいよね!
憧れますよね!
またシチズン時計は2018年で創業100周年を迎えた歴史のある会社なんです!
100年も時計に携わってきたなんてすごいね!
高い技術力の証だね!
そうなんです!
でもその技術力が活かされているのは腕時計だけじゃないんです!
腕時計だけじゃなく他の分野でも事業を行っているってこと?
その通りです!
まずは事業内容からご紹介しますね!
この記事を読むとこんな事が分かります!
・シチズン時計の事業内容
・シチズン時計の株主還元と業績
・シチズン時計の収益性と安全性
事業内容
シチズン時計株式会社は腕時計の大手で小型化、精密加工、低消費電力、自動化技術などに強みを持ち、産業機械分野にも進出しています。
1918年に創業し、1930年に現在のシチズン時計が設立されました。
「市民に愛され市民に貢献する」という企業理念のもと、以下の4つの分野で生産及び販売活動を営んでいます。
セグメント | 主な製品 |
---|---|
時計事業 | ウォッチムーブメント他 |
工作機械事業 | NC自動旋盤他 |
デバイス事業 | 自動車部品、スイッチ、LED、マイクロディスプレイ、水晶振動子他 |
電子機器他事業 | プリンター、健康機器事業他 |
言うまでもなく主力事業は時計事業で売上の約50%を占めています!
でも残りの50%は時計事業以外で稼いでいるんだね!
NC自動旋盤や水晶振動子ってどんな製品なんだろう?
MEMO
【NC自動旋盤】
旋盤とは金属の素材を回転する土台に取り付け、切ったり削ったりなどの加工を加える工作機械です。
自動車や医療、IC関連の精密部品や自動車、建築業界向け部品など様々な部品の加工に利用されています。
また、NCとは数値制御の事で機械をあらかじめ入力したプログラム通りに自動制御する事で作業者による品質のバラツキがなく、精度の高い大量生産が可能となります。
【水晶振動子】
クォーツ時計やPC、スマホなどの電子機器に使われる人工の水晶を使った部品の事です。
水晶振動子に電圧を加えると振動し、精度の高い一定の周波数を生み出すことができ、最近のクォーツ時計にはこの周波数が利用されています。
時計作りで培った技術とノウハウを活かして、様々な分野で事業を行っているんだね!
そうですね!
では続いて、株主への還元に対する姿勢を見ていきましょう!
株主還元
株主優待
現在、株主優待制度は実施していません。
配当実績
1株あたり配当額(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
23年3月期 | 34円(予想) | 未定 |
22年3月期 | 18円 | 25.2% |
21年3月期 | 5円 | -% |
配当性向って何?
会社が稼いだ利益の内、何割を株主への配当金に充てたかを示す指標で、次の式で求められます。
【配当性向】
1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100
じゃあ、配当性向が高い会社は株主還元に積極的ってことだね!
株主への利益還元は配当だけではないんです。
新たにお店を建てたり、機械を調達する事も利益の大切な使い方です。
その結果、会社が成長して更に稼いでくれたら株主としては嬉しいですよね!
そっか!
「配当」と「成長に向けた投資」のバランスが大事なんだね!
では続いて、経営成績と財政状態を見ていきましょう!
【経営成績】収益性の分析
21年3月期 | 22年3月期 | 23年3月期(予想) | |
---|---|---|---|
売上高 | 2,066億円 | 2,814億円 | 3,030億円 |
営業利益 | ▲95億円 | 222億円 | 230億円 |
経常利益 | ▲41億円 | 273億円 | 275億円 |
当期純利益 | ▲251億円 | 221億円 | 200億円 |
MEMO
【21年3月期】
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて時計事業を中心に業績が悪化し、赤字となりました。
【22年3月期】
時計事業と工作機械事業を中心に業績が大きく回復しました。また、為替差益の計上もあり当期純利益は過去最高益を記録しました。
赤字から過去最高益を記録するなんて見事なV字回復だね!
営業利益率
21年3月期 | 22年3月期 | 精密機器業中央値※ |
---|---|---|
-% | 7.9% | 7.7% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が営業利益として残るかを表した指標です。
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出せている会社です!
【営業利益率】
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
21年3月期 | 22年3月期 | 精密機器業中央値※ |
---|---|---|
-% | 10.2% | 6.0% |
自己資本は株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
【自己資本利益率】
当期純利益÷自己資本(純資産)×100(%)
【財政状態】安全性の分析
21年3月期 | 22年3月期 | 23年3月期 第2四半期 | |
---|---|---|---|
総資産 | 3,658億円 | 3,949億円 | 4,157億円 |
自己資本 | 2,039億円 | 2,293億円 | 2,517億円 |
流動比率
21年3月期 | 22年3月期 | 23年3月期 第2四半期 |
---|---|---|
409.1% | 389.5% | 357.5% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率
21年3月期 | 22年3月期 | 23年3月期 第2四半期 |
---|---|---|
55.8% | 58.1% | 60.6% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】
純資産÷負債純資産合計×100(%)
MEMO
短期的な支払い能力を示す流動比率は300%を超え、長期的な安全性を示す自己資本比率も60%を超えており財務も良好です。保有する現金は有利子負債よりも多く、実質無借金経営となっています。
財務が良好で体力のある会社は先行きが見通せない環境でも安心感があるよね!
では最後に2023年3月期中間決算の業績を確認しましょう!
2023年3月期第2四半期の内容
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
---|---|---|---|
1,476億円 (8.8%増) | 123億円 (15.6%増) | 168億円 (39.1%増) | 126億円 (28.1%増) |
MEMO
北米・欧州を中心に主力の時計事業が好調で前年同期比で増収増益となりました。
また、円安による為替差益の計上により経常利益以下は特に大幅な増益となりました。
時計事業を地域別にみると北米、欧州市場は好調だった一方で、中国市場は大幅な減収でまだ本格的な回復には至りませんでした。
コロナの経済への影響からの回復具合にも地域差があるんだね…
また、円安は逆に利益を更に押し上げる要因になったんだね!
今後はまずコロナ前の売上高水準への回復、そしてコア事業である時計事業と工作機械事業を中心とした成長路線への回帰に期待したいですね!
まとめ
- 1918年に創業し主力である時計事業のほか、時計作りで培った技術とノウハウを活かして工作機械事業なども展開。
- 株主優待制度なし。23年3月期は1株あたり34円の配当を実施予定。
- 2022年3月期は時計事業と工作機械事業を中心にコロナから大きく回復、為替差益の計上もあり当期純利益は過去最高益を記録。
- 財務は良好で、保有する現金は有利子負債よりも多く実質無借金経営。
- 2023年3月期の中間決算では、北米・欧州を中心に主力の時計事業が好調で増収増益。
日本を代表する時計メーカーとしてこれからも品質の高い製品で色々な国で愛されて活躍してくれると嬉しいな!
そうですね!
以上、本日はシチズン時計をご紹介しました!
最後までお読みいただきありがとうございました!
皆さんありがとうございました!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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