皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは、サイボウズです!
サイボウズ…
何をしている会社なんだろう?
グループウェア事業とメソッド事業を展開している会社です!
グループウェア…メソッド…?
聞きなれない言葉ですよね…
早速事業内容から見ていきましょう!
この記事を読むとこんな事が分かります!
・サイボウズの事業内容
・サイボウズの株主還元と業績
・サイボウズの収益性と安全性
事業内容
サイボウズ株式会社は、1997年に設立され「チームワークあふれる社会を作る」を経営理念にグループウェア事業とメソッド事業を展開しています。
グループウェア事業では「kinton」「サイボウズOffice」「Garoon」「Mailwise」などグループウェアの開発・販売を行っています。
サービス名 | 特徴 |
---|---|
kinton(キントーン) | 自社の業務に必要なアプリを誰でも簡単に作ることが可能。 |
サイボウズOffice | 中小企業向けのグループウェア。 |
サイボウズGaroon | 中間・大規模企業向けのグループウェア。 |
Mailwise(メールワイズ) | メール対応状況を社内で共有でき、対応漏れや二重対応を防ぐ。 |
グループウェアってどんなものなの?
社員のスケジュールやファイル・書類などの情報共有、社員同士でメールのやりとりができるシステムで、業務の効率化を目的としたコミュニケーションツールのことです。
僕たちも家族や友達とLINEのグループを作ったり、家族でスケジュールを共有できるアプリを使ったりしているよね!
グループウェアはそのようなツールの企業版&進化版というイメージで、機能も豊富に用意されています。
なるほど…
メソッド事業では何をしているんだろう?
メソッド事業ではサイボウズがこれまで実際に取り組んできた多様な働き方への制度・風土改革を研修等を通じて伝えています。
サイボウズが実際に導入した制度の一部
制度名 | 内容 |
---|---|
働き方宣言制度 | 勤務時間や場所など、自分の働き方を自由に選択・宣言できる制度 |
育自分休暇制度 | 退職者が希望すれば最長6年間、サイボウズへ復帰できる制度 |
誕生日会 | 誕生月の社員が集まって開催する食事会に一定の補助金が出される制度 |
子連れ出勤 | 「子供の預け先がない」など緊急時の受け皿となる制度 |
ユニークな制度がいっぱいだね!
サイボウズも過去に高い離職率に悩んでいましたが、社内の働き方改革を推進し離職率を10分の1に低減させることに成功したんです!
すごいね!
そのノウハウをメソッド事業と通じて顧客企業に提供しているんだね!
株主還元
株主優待
現在、株主優待制度は実施していません。
配当実績
1株あたり配当額(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
22年12月期 | 13円(予想) | 未定 |
21年12月期 | 12円 | 99.8% |
20年12月期 | 11円 | 35.1% |
配当性向って何?
会社が稼いだ利益の内、何割を株主への配当金に充てたかを示す指標で、次の式で求められます。
【配当性向】
1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100
じゃあ、配当性向が高い会社は株主還元に積極的ってことだね!
株主への利益還元は配当だけではないんです。
新たにお店を建てたり、機械を調達する事も利益の大切な使い方です。
その結果、会社が成長して更に稼いでくれたら株主としては嬉しいですよね!
そっか!
「配当」と「成長に向けた投資」のバランスが大事なんだね!
では続いて、経営成績と財政状態を見ていきましょう!
【経営成績】収益性の分析
20年12月期 | 21年12月期 | 22年12月期(予想) | |
---|---|---|---|
売上高 | 156億円 | 184億円 | 219億円 |
営業利益 | 22億円 | 14億円 | 2億円 |
経常利益 | 22億円 | 14億円 | 5億円 |
当期純利益 | 14億円 | 5億円 | ▲1億円 |
売上は順調に伸びているのに利益がどんどん減っているね…
どうしてだろう?
コロナ禍もあり日本のデジタル化がようやく進み始めたこの時期をサイボウズは勝負所と考えているんです。
つまり…このタイミングで先行投資を増やしているってこと?
その通りです!
その先行投資が広告宣伝費であり、利益を減らしているんです。
なるほど…今はもっとたくさんの人にサイボウズを知ってもらう為に利益を使っているんだね!
でも2022年12月期の予想では赤字に転落しちゃうけど…
やりすぎじゃない?
サイボウズでは投資のアクセルの踏み具合を「チームワークあふれる社会を創る」という企業理念に基づき決めています。
どこまでアクセルを踏むのか、いつ止めるのかは今の段階では分からないというのが正直なところです。
短期的な利益よりも企業理念を達成する為に長期的な視点で戦略をたてているんだね。
僕たちも長期的な視点でサイボウズを評価していく必要があるんだね!
営業利益率
20年12月期 | 21年12月期 | 情報・通信業中央値※ |
---|---|---|
14.5% | 7.8% | 8.6% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が営業利益として残るかを表した指標です。
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出せている会社です!
【営業利益率】
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
20年12月期 | 21年12月期 | 情報・通信業中央値※ |
---|---|---|
27.6% | 8.6% | 11.1% |
自己資本は株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
【自己資本利益率】
当期純利益÷自己資本(純資産)×100(%)
【財政状態】安全性の分析
20年12月期 | 21年12月期 | 22年12月期 第3四半期 | |
---|---|---|---|
総資産 | 122億円 | 140億円 | 161億円 |
自己資本 | 64億円 | 63億円 | 52億円 |
流動比率
20年12月期 | 21年12月期 | 22年12月期 第3四半期 |
---|---|---|
119.8% | 111.0% | 104.6% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率
21年3月期 | 22年3月期 | 23年3月期 第2四半期 |
---|---|---|
52.4% | 45.4% | 32.3% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】
純資産÷負債純資産合計×100(%)
MEMO
借入金や契約負債(商品やサービスの提供前にもらったお金)の増加により財政状態は悪化していますが、将来の収益獲得に向けた積極的な投資の表れであり、どこまでアクセルを踏み続け、いつ頃利益が回復していくのかがポイントです。
では最後に2022年12月期第3四半期の内容を確認しましょう!
2022年12月期第3四半期の内容
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
---|---|---|---|
161億円 (19.0%増) | 8億円 (54.1%減) | 12億円 (31.5%減) | 4億円 (53.1%減) |
MEMO
売上高は堅調に推移し前年同期比19.0%増の161億円で増収となりましたが、前年に引き続き積極的な広告宣伝投資や、従業員数増加による人件費の増加が利益を圧迫し大幅な減益となりました。
まとめ
- 1997年に設立され「チームワークあふれる社会を作る」を経営理念にグループウェア事業とメソッド事業を展開
- 株主優待制度はなく、2022年12月期は1株当たり13円の配当を予定。
- 増収が続いているが、積極的な広告宣伝投資により2022年12月期は2期連続の減益を予想。
- 積極的な投資により財政状態は一時的に悪化、どこまでアクセルを踏み続け、いつ頃利益が回復していくのかに注目。
以上、本日はサイボウズをご紹介しました!
最後までお読みいただきありがとうございました!
サイボウズの提供するサービスでチームワークあふれる社会が実現できるといいね!
皆さんありがとうございました!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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