皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは、リコーリースです!
前回の三菱HCキャピタルに続いて、リース会社だね!
そうですね!
しかも本日ご紹介するリコーリースは、高配当に加えて優待銘柄でもあるんです!
それは要チェックだね!
ところで、リコーっていうとオフィス向けの製品や、カメラなどを扱っている会社だよね?
正解です!
リコーリースは、そのリコーグループの一員なんです。
それでは早速、事業内容から見ていきましょう!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- リコーリースの事業内容と業績
- リコーリースの株主優待と配当の内容
- 会社の経営成績や安全性はどこを見ればいいの?
事業内容
リコーリースは、オフィス向けの複合機やプリンター、ITサービスなどを提供するリコーグループの一員で、1976年にリコー製品の販売支援を目的として設立されました。
ベンダーリースを中心に事業を拡大し、現在以下のような事業を展開しています。
主な事業は、リコーの製品をリース物件として顧客へ提供する事です。また、リコーグループ社員への貸付や、リコーグループに対して、請求書の発行や売掛金(売上を後からもらう権利)の回収代行、ファクタリングなどのサービスも行っています。
ベンダーリースってどういうリースですか?
【ベンダーリース】
機器の販売会社がリース会社とあらかじめ提携しておき、機器を導入したい会社との商談時に提携したリース会社を紹介する仕組み。
通常のリースと違い、リース契約の手続きは販売会社が行います。
ファクタリングも教えてください!
【ファクタリング】
企業がもっている売掛金などの債権を買い取るサービスです。
ファクタリングを利用すると、売掛金などの債権を期日より前に現金化する事ができます。
もちろん、一定の手数料が必要ですが、企業は借金をする事なく早期に資金調達ができます。
ファクタリング業は、この手数料を収入とするビジネスです。
難しいカタカナが多すぎる…
頭が痛くなりますよね…泣
気持ちを切り替えて、皆さんが大好きな優待品と配当について見ていきましょう!
株主還元
株主優待
権利確定月は3月末日で、保有株数と保有期間に応じて、以下の優待がもらえます。
保有株数 | 優待内容 | 【保有期間】金額 |
---|---|---|
100株以上 | QUOカード | 【1年未満】2,000円 【1年以上】4,000円 【3年以上】5,000円 |
300株以上 | カタログギフト | 【1年未満】5,000円 【1年以上】8,000円 【3年以上】10,000円 |
更にリコーリースでは、私たちが優待品を使用した金額に応じて、緑の募金等へ寄付を行っているんです!
優待品をお得に使うだけで、社会貢献もできるなんて嬉しいね!
配当実績
1株あたり配当額(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
2023年3月期 (予想) | 135円 | 30.8% |
2022年3月期 | 120円 | 27.4% |
2021年3月期 | 100円 | 25.6% |
配当性向って何?
会社が稼いだ利益の内、何割を株主への配当金に充てたかを示す指標で、次の式で求められます。
【配当性向】
1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100
リコーリースの配当利回りは3%後半で、10年以上連続増配と魅力的な高配当株なんです!
株主優待だけでもお得なのに、配当も安定しているなんてすごいね!
そうですね!
続いて、経営成績と財政状態を見ていきましょう!
【経営成績】収益性の分析
2021年3月期 | 2022年3月期 | 2023年3月期 | |
---|---|---|---|
売上高 | 3,262億円 | 3,038億円 | 3,060億円 |
営業利益 | 174億円 | 192億円 | 200億円 |
経常利益 | 175億円 | 195億円 | 196億円 |
当期純利益 | 120億円 | 134億円 | 135億円 |
営業利益率
比較対象として、同じリース業界のオリックスと三菱HCキャピタルの利益率も紹介します!
2021年3月期 | 2022年3月期 | オリックス | 三菱HCキャピタル |
---|---|---|---|
5.4% | 6.3% | 12.0% | 6.5% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が営業利益として残るかを表した指標です。
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出せている会社です!
【営業利益率】
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
2021年3月期 | 2022年3月期 | オリックス | 三菱HCキャピタル |
---|---|---|---|
6.4% | 6.9% | 9.9% | 8.0% |
自己資本は株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
【自己資本利益率】
当期純利益÷自己資本(純資産)×100(%)
MEMO
2021年度はコロナや、サプライチェーン(製品の原材料・部品の調達から販売までの流れ)に対するリスクの高まりから、企業は設備投資に消極的になり、リース業界全体の取扱高は、前年度より8.1%減となりました。
リコーリースもこの影響を受けて、リースの取扱高が減少しましたが、資産利回りの改善とレンタル事業の伸長により、2022年3月期は減収増益となりました。
今更なんだけど…リースとレンタルって何が違うの?
リースもレンタルも物を借りる(貸す)という点では同じですが、図のような違いがあるんです。
先行きが不透明で企業が設備投資をしにくい中で、短期的に物を借りたいというニーズを捉えたんだね!
更にリース&ファイナンス以外の事業の伸長も期待でき、2023年3月期は増収増益を予想しています!
【財政状態】安全性の分析
2021年3月期 | 2022年3月期 | |
---|---|---|
総資産 | 1兆1,607億円 | 1兆1,777億円 |
自己資本 | 1,913億円 | 2,014億円 |
流動比率
2021年3月期 | 2022年3月期 | オリックス | 三菱HCキャピタル |
---|---|---|---|
318.8% | 371.1% | 263.1% | 190.7% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
MEMO
流動比率は300%を超えていますが、流動資産のほとんどが債権で、現金の割合は極めて低いです。
債権を正常に回収できていれば問題はありませんが、リコーリースのビジネスモデルの特徴として抑えておきたいポイントです。
自己資本比率
2021年3月期 | 2022年3月期 | オリックス | 三菱HCキャピタル |
---|---|---|---|
16.5% | 17.1% | 22.9% | 12.7% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】
純資産÷負債純資産合計×100(%)
では最後に、2023年3月期の中間決算の内容を見てみましょう!
2023年3月期中間決算
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
---|---|---|---|
1,490億円 (48.7%) | 121億円 (60.8%) | 123億円 (63.2%) | 84億円 (62.8%) |
MEMO
営業利益・経常利益・当期純利益の通期予想に対する進捗率は60%を超えており、順調に業績を伸ばしています。
主力であるリース&ファイナンス事業が融資やレンタルの好調により増益を牽引しており、2023年3月期は計画通り過去最高益を予定しています。
まとめだよ!
まとめ
- リコーリースは、1976年にリコー製品の販売支援を目的として設立、ベンダーリースを中心に事業を展開。
- 株主優待は年1回、保有株数と保有期間に応じて、QUOカードまたはカタログギフト。
- 2022年3月期は、リースの取扱高は減少したが、資産利回りの改善とレンタル事業の伸長により、減収増益。
- リコーリースの流動資産は、債権が多く現金の割合は極めて低い。債権を正常に回収できているか確認が必要。
- 2023年3月期は過去最高益を予想しており、各利益の進捗状況も順調。
以上、本日はリコーリースをご紹介しました!
優待品も配当も魅力的な銘柄なので、我が家でも購入を検討してみたいと思います!
素敵な銘柄を見つけるのは楽しいよね!
次回もお楽しみに!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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