皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは、三菱HCキャピタルです!
三菱HCキャピタル?何をしている会社なんだろう?
では三菱UFJリースという会社なら聞いたことがありませんか?
あ!高配当株で有名なリース会社だよね!
実は三菱HCキャピタルの前身は、三菱UFJリースなんです!
そうだったんだ!
今日は、この会社について調べていくんだね!
まずは、事業内容からご紹介します!
出発進行!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- 三菱HCキャピタルの株主還元
- 三菱HCキャピタルの事業内容と業績
- 会社の経営成績や安全性はどこを見ればいいの?
事業内容
三菱HCキャピタルは航空機・エンジンリースなどアセットビジネスを得意とする「三菱UFJリース」と販売金融(分割払いやリースなどのファイナンス商品の提供)を得意とする「日立キャピタル」の統合により2021年に誕生しました。
主な事業内容は次の通りです。
主な事業領域 | 事業内容 |
---|---|
社会資本・ライフ | 1.オフィスビル・商業施設・物流施設等の管理・運営 2.不動産のリース、流動化、再生投資事業他 |
環境・エネルギー | 1.太陽光・風力発電の事業計画、運転開始、保守サービス等のサポート 2.再生可能エネルギー発電事業やファンドへの投融資他 |
販売金融 | 1.機械・設備の導入に伴う仕組みやファイナンスのサポート 2.パートナーリース 3.リース満了物件など中古装置の販売、回収他 |
モビリティ | 1.車両リース・管理業務 2.福祉車両、ゴミ収集車等のメンテナンス・カスタマイズ 3.データ利活用によるソリューションの提供他 |
グローバルアセット | 航空機・航空機エンジン・海上コンテナ・鉄道貨車等のリース |
リース会社の事業って、自社の持つ機械を他社に貸すだけじゃないんだね(驚)
そうなんです…
事業が多岐に渡りすぎて紹介しきれないくらいです(泣)
ところでパートナーリースって普通のリースと何が違うの?
パートナーリースとは、機器を販売したい会社と提携して、機器を利用したい会社へ分割払いやリースなどのファイナンス商品を提供する仕組みです。
機器販売会社は、一括で代金を受け取れるので資金繰りが楽ですし、機器を導入する会社は、初期費用を抑えられるというメリットがあるんです!
世の中には僕たちの知らないビジネスがたくさんあるんだね!
そうですね!
続いて、株主への還元に対する姿勢を見ていきましょう!
株主還元
株主優待
現在、株主優待は実施していません。
配当実績
1株あたり配当額(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
2022年3月期 | 28円 | 40.4% |
2021年3月期 | 25.5円 | 41.4% |
2020年3月期 | 25円 | 31.5% |
配当性向って何?
会社が稼いだ利益の内、何割を株主への配当金に充てたかを示す指標で、次の式で求められます。
【配当性向】
1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100
じゃあ、配当性向が高い会社は株主還元に積極的ってことだね!
株主への利益還元は配当だけではないんです。
新たにお店を建てたり、機械を調達する事も利益の大切な使い方です。
その結果、会社が成長して更に稼いでくれたら株主としては嬉しいですよね!
そっか!
「配当」と「成長に向けた投資」のバランスが大事なんだね!
三菱HCキャピタルでは、2026年3月期までの配当性向を40%程度とする予定です。
では続いて、経営成績と財政状態を見ていきましょう!
【経営成績】収益性の分析
2020年3月期※ | 2021年3月期※ | 2022年3月期 | |
---|---|---|---|
売上高 | 9,237億円 | 8,943億円 | 1兆7,655億円 |
営業利益 | 918億円 | 624億円 | 1,140億円 |
経常利益 | 943億円 | 650億円 | 1,172億円 |
当期純利益 | 707億円 | 553億円 | 994億円 |
MEMO
統合初年度である2022年3月期は、大幅な増収増益とりなりました。
統合以外にも、欧米を中心とした事業の成長や航空関連の売却益などにより、当期純利益は旧両社の当期純利益を合算した額を122億円上回る994億円となりました。
営業利益率
2020年3月期※ | 2021年3月期※ | 2022年3月期 |
---|---|---|
9.9% | 7.0% | 6.5% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が営業利益として残るかを表した指標です。
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出せている会社です!
【営業利益率】
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
2020年3月期※ | 2021年3月期※ | 2022年3月期 |
---|---|---|
9.2% | 7.0% | 8.0% |
自己資本は株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
【自己資本利益率】
当期純利益÷自己資本(純資産)×100(%)
【財政状態】安全性の分析
2020年3月期※ | 2021年3月期※ | 2022年3月期 | |
---|---|---|---|
総資産 | 6兆2,859億円 | 6兆98億円 | 10兆3,288億円 |
自己資本 | 7,777億円 | 8,069億円 | 1兆3,097億円 |
流動比率
2020年3月期※ | 2021年3月期※ | 2022年3月期 |
---|---|---|
171.2% | 199.6% | 190.7% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率
2020年3月期※ | 2021年3月期※ | 2022年3月期 |
---|---|---|
12.4% | 13.4% | 12.7% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】
純資産÷負債純資産合計×100(%)
自己資本比率が低い気がするんだけど…
リース業は、借入金や社債で資金を調達し、その資金でリースする資産を購入します。
また、保有する資産が多くなるので元々自己資本比率が低くなるビジネスモデルなんです。
そうなんだね。
でも、やっぱり自己資本比率が低いと心配になっちゃうなぁ…
通常は貸出先から定期的にリース料が入るので、安定的なビジネスです。
しかし、不況で銀行からお金を借りにくくなったり、貸出先からのリース料の支払いが滞ると大きなリスクになります。
指標が同じ値を示していても、業種が変われば適正な値や、抱えているリスクは変わってくるんだね!
その通りですね!
では最後に2023年3月期の会社予想を見てみましょう!
2023年3月期の見通し
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
---|---|---|---|
-億円 (-%) | -億円 (-%) | -億円 (-%) | 1,100億円 (10.7%) |
MEMO
三菱HCキャピタルは2021年11月に米国の大手海上コンテナリース会社を買収しました。
この会社による利益の貢献や他の事業の成長などにより、2023年3月期は、コロナ拡大前の水準(旧両社合算ベース)を上回り、過去最高益を予定しています。
まとめ
- 三菱HCキャピタルは「三菱UFJリース」と「日立キャピタル」の統合により2021年に誕生。
- 2022年3月期は、統合の他、欧米を中心とした事業の成長や航空関連の売却益などにより大幅な増収増益。
- 2023年3月期は、買収した米国の大手海上コンテナリース会社の売上貢献や他の事業の伸長などにより、コロナ拡大前の水準を上回り、過去最高益を予定。
- リース業は、元々自己資本比率が低くなるビジネスモデルであるが、不況で銀行からお金を借りにくくなったり、貸出先からのリース料の支払いが滞ると大きなリスク
以上、本日は三菱HCキャピタルをご紹介しました!
最後までお読みいただきありがとうございました!
皆さんありがとうございました!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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