皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは、日本航空です!
飛行機を運航している会社だ!
コロナの影響を最も受けた会社のひとつだよね。
そうですね…
でもコロナの直撃から2年が過ぎ、徐々に回復の兆しも見えてきたようです!
このピンチをどうやって乗り越えて回復を目指しているんだろう?
本日はこの日本航空について詳しく見ていきましょう!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- 日本航空の株主優待の内容
- 日本航空の事業内容と業績
- 会社の経営成績や安全性はどこを見ればいいの?
まずは、事業内容からご紹介します!出発進行!
会社紹介
事業内容
主要事業である国内、国際航空運送事業(旅客、貨物)とその他の事業に分かれています。
2020年度の売上比率を見ると、航空運送事業が7割を占め、その他の事業が3割となっています。
各事業の詳しい業務内容は以下の通りです。
【航空運送事業】
空港旅客サービス | ・搭乗手続き及び案内 ・地上からのオペレーション業務 ・貨物のコントロール業務 |
グランドハンドリング | ・手荷物、貨物の搭載 ・航空機の誘導 ・客室や機体のクリーニング |
整備 | ・航空機の整備や部品管理 ・機体の塗装 |
貨物 | ・国際貨物、郵便の取扱 ・貨物取扱施設の管理 |
空港周辺事業 | ・機内食の調製 ・荷物の宅配 ・スマホレンタルなどサービス提供 |
旅客販売 | ・飛行機を利用した旅行の企画販売 ・航空券の販売 ・電話対応業務 |
【その他の事業】
パッケージ旅行の販売 | 旅行の企画・販売・運営 |
クレジットカード事業 | JALカードのクレジットカード業務 |
農業事業 | ・観光農園 ・農家レストラン経営 ・プライベートブランド商品開発 |
ビジネスジェット事業 | ・チャーターフライト手配 ・グランドハンドリング ・オーナー所有機マネジメント |
航空運送事業と一言で言っても、様々な役割のスタッフさん達が「安全な空の旅」を支えているんだね!
その通りですね!
では次に日本航空の歴史を見ていきましょう!
沿革
西暦 | できごと |
---|---|
1951 | 前身の日本航空が設立 国内線定期便を運航 |
1953 | 政府との共同出資により日本航空が設立 |
1954 | 国内企業で初めて国際線定期便を運航 |
1961 | 東京、大阪、名古屋証券取引所市場第二部に上場 |
1970 | 東京、大阪、名古屋証券取引所市場第一部に上場 |
ジャンボジェット機が運航開始 | |
1983 | 旅客・貨物輸送実績世界一に(87年まで継続) |
1987 | 完全民営化 |
2010 | 会社更生手続を開始 東京、大阪、名古屋証券取引所市場第一部から上場廃止 |
2011 | 会社更生手続終了 |
2012 | 東京証券取引所市場第一部に再上場 |
2020 | LCCが運航開始 |
続いて、株主への還元について見ていきましょう!
株主還元
株主優待
年2回(200株未満は1回)保有株数に応じた株主割引券を進呈
保有株数 | 国内線50%割引券 (5月発行) | 国内線50%割引券 (11月発行) | 旅行商品割引券 (5月発行) | 旅行商品割引券 (11月発行) |
---|---|---|---|---|
100株以上 | 1枚 | ー | 国内・海外 2枚ずつ | ー |
200株以上 | 1枚 | 1枚 | 国内・海外 2枚ずつ | 国内・海外 2枚ずつ |
300株以上 | 2枚 | 1枚 | 国内・海外 2枚ずつ | 国内・海外 2枚ずつ |
400株以上 | 2枚 | 2枚 | 国内・海外 2枚ずつ | 国内・海外 2枚ずつ |
500~599株 | 3枚 | 2枚 | 国内・海外 2枚ずつ | 国内・海外 2枚ずつ |
権利確定月は3月と9月です!
なお、600株以上も保有株数に応じた枚数が設定されています。
飛行機が半額で利用できるなんて、とってもお得だね!
300株以上保有の株主には、3年以上の継続保有で更に追加の贈呈もあります!
保有株数 | 国内線50%割引券 (5月発行) | 国内線50%割引券 (11月発行) |
---|---|---|
300株以上 | 1枚 | 1枚 |
1,000株以上 | 2枚 | 2枚 |
10,000株以上 | 3枚 | 3枚 |
配当実績
1株あたり配当額(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
2022年3月期 | 0円 | ー% |
2021年3月期 | 0円 | ー% |
2020年3月期 | 55円 | 39.3% |
もちろん今は配当金を出す余裕なんて無いよね…
そうですね…
でも2023年3月期は黒字化と復配を計画しており、回復の兆しも見えてきました!
そうなんだ!
アフターコロナに期待できそうなんだね!
それでは、2022年3月期までの経営成績を見ていきましょう!
【経営成績】収益性の分析
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 | |
---|---|---|---|
売上高 | 1兆4,112億円 | 4,812億円 | 6,827億円 |
営業利益 | 1,006億円 | ▲3,983億円 | ▲2,394億円 |
経常利益 | 1,025億円 | ▲4,040億円 | ▲2,466億円 |
当期純利益 | 534億円 | ▲2,866億円 | ▲1,775億円 |
2022年3月期も航空業界にとって厳しい環境となりました。
やっぱりコロナの影響?
そうですね、またロシア・ウクライナ情勢による原油価格の高騰も影響がありそうです。
先行きが不透明な状況なんだね…
でも売上も損失も2021年3月期より回復しているね!
厳しい環境の中でも、次のような取り組みにより、コロナ禍からの回復を目指しています。
- コスト削減
- 貨物事業の売上最大化
- 公的な支援策の活用
その結果の表れなんだね!
でも肝心のお客さんの数はどれくらい回復してるの?
気になりますよね。
国際線と国内線における収入と旅客数の推移をまとめてみました!
2020年3月期から2021年3月期にかけてすごい下げ幅だね…
コロナのダメージがいかに大きかったか分かります…
でも2022年3月期にかけては緩やかに回復しており、底はついたのではないでしょうか。
確かに!
でもこれだけのダメージを受けて財政状態は大丈夫なのかな?
気になりますよね。
では続いて日本航空の財政状態について見てみましょう!
【財政状態】安全性の分析
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 | |
---|---|---|---|
総資産 | 1兆9,822億円 | 2兆1,072億円 | 2兆3,716億円 |
自己資本 | 1兆142億円 | 9,474億円 | 7,997億円 |
流動比率
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 |
---|---|---|
101.3% | 119.0% | 159.5% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 |
---|---|---|
51.2% | 45.0% | 33.7% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】
自己資本÷負債純資産合計×100(%)
MEMO
2022年3月期の財政状態を見ると、まず現金が791億円増加しており、流動比率は改善されています。
しかし、日本航空の業績は赤字であり現金の調達は有利子負債によるものです。
有利子負債は3,961円増加しており、自己資本比率は悪化しています。
現在のところ短期的な債務支払能力に問題はありませんが、更なる財政状態の悪化を避ける為にも早期の黒字化が求められます。
2023年3月期の見通し
売上高 | 営業利益 | 当期純利益 |
---|---|---|
1兆3,900億円 (103.6%) | 800億円 (ー%) | 450億円 (ー%) |
MEMO
日本航空は旅行需要について、国際線はコロナ前の65%、国内線はコロナ前の水準にほぼ回復すると見込んでいます。
売上高は1兆3,900億円、純利益は450億円を予想しており、2023年3月期は3期ぶりの黒字化の達成を目指します。
まとめ
まとめだよ!
- 売上比率は航空運送事業が7割、その他の事業が3割
- 株主優待は、年2回(200株未満は1回)保有株数に応じた株主割引券を進呈
- 有利子負債による現金の増加により、流動比率は改善、自己資本比率は悪化
- 2023年3月期は、国際線はコロナ前の65%、国内線はコロナ前の水準にほぼ回復する見込み
- 2023年3月期は3期ぶりの黒字化と復配を計画
早くコロナが収まって、安心して旅行に行ける日が来るといいね!
ほんとですね!
以上、本日は日本航空をご紹介しました!
最後までお付き合い頂きありがとうございました!
ありがとうございました!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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