皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは「シダックス」です!
シダックスってカラオケの会社だよね?
そう思いますよね!
でもカラオケ事業は2018年に終了しているんです。
え、カラオケのイメージしか浮かばないなぁ…
他にどんな事業をしているんだろう?
実はシダックスは社員食堂の運営からスタートした会社なんですよ!
本日はこのシダックスについて事業内容や業績を詳しくご紹介します!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- シダックスの株主還元
- シダックスの事業内容と業績
- 会社の経営成績や安全性はどこを見ればいいの?
まずは、気になる事業内容からご紹介します!出発進行!
会社紹介
事業内容
シダックスグループは子会社19社及び関連会社7社で構成されており、それらの親会社がシダックス(株)です。
特徴として、法人や自治体と取引をするBtoB、BtoP事業を展開し、レストランカラオケをはじめとするBtoC事業からは撤退しています。
主に以下の3つの事業活動を通して、社会課題の解決に取り組んでいます。
フードサービス事業 | ・企業、官公庁、学校の食堂の運営 ・病院、高齢者施設の給食の受託運営 |
車両運行サービス事業 | 企業や自治体が所有する役員車、公用車やバスの運行業務の受託 |
社会サービス事業 | 企業や自治体が所有する施設の管理・運営の受託 (学校給食、学童保育、図書館、観光施設など) |
知らなかった…
食堂や給食、バスの運営などしているんだね!
私たちが普段利用している施設や食堂もシダックスが運営しているかもしれません!
続いて、シダックスの歴史を見ていきましょう!
沿革
年(西暦) | できごと |
---|---|
60 | 給食事業を目的として、現シダックスコントラクトフードサービスを設立 |
64 | 東京オリンピック運営スタッフの食事提供業務を受託 |
65 | 食材流通事業を開始 |
70 | 大阪万博のレストラン、警備員用食堂の食事提供業務を受託 |
86 | 病院内患者向けの食事提供業務へ本格参入 |
93 | レストランカラオケ事業を開始(現在終了) |
01 | 持株会社として、シダックスを設立 |
04 | ジャスダック上場 |
07 | 車両運行管理事業、社会サービス事業を開始 |
20 | 会社設立60周年を迎える |
64年の東京オリンピック、70年の大阪万博でも食事を提供し、2020年には会社設立60周年を迎えました!
すごいね!
歴史と実績のある会社なんだね!
続いて、株主への還元に対する姿勢を見ていきましょう!
株主還元
株主優待
株主優待は実施していません。
配当実績
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 | |
---|---|---|---|
1株あたり配当額(年間) | 0円 | 0円 | 5円 |
配当性向 | – | – | 5.3% |
配当性向って何?
会社が稼いだ利益の内、何割を株主への配当金に充てたかを示す指標で、次の式で求められます。
【配当性向】
1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100
じゃあ、配当性向が高い会社は株主還元に積極的ってことだね!
株主への利益還元は配当だけではないんです。
新たにお店を建てたり、機械を調達する事も利益の大切な使い方です。
その結果、会社が成長して更に稼いでくれたら株主としては嬉しいですよね!
そっか!
「配当」と「成長に向けた投資」のバランスが大事なんだね!
2022年3月期は業績や財務の改善により、4期ぶりの復配となりました。
では実際に経営成績と財政状態を見ていきましょう!
【経営成績】収益性の分析
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 | |
---|---|---|---|
売上高 | 1,295億円 | 1,101億円 | 1,155億円 |
営業利益 | 11億円 | 6億円 | 24億円 |
経常利益 | ▲1億円 | 8億円 | 22億円 |
当期純利益 | ▲11億円 | 6億円 | 40億円 |
営業利益率
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 |
---|---|---|
0.9% | 0.6% | 2.1% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が営業利益として残るかを表した指標です。
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出せている会社です!
【営業利益率】
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 |
---|---|---|
-% | 8.6% | 43.3% |
自己資本は株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
自己資本と純資産って同じ意味なの?
厳密に言えば自己資本と純資産は違うものです。
しかし、純資産の大半は自己資本であり、財務分析においては純資産を用いても問題ありません。
【自己資本利益率】
当期純利益÷自己資本(純資産)×100(%)
MEMO
2022年3月期は、売上の増加と利益率の改善により、本業での利益を表す営業利益は増益となりました。
また、保有資産の売却による特別利益が寄与し、当期純利益はジャスダックに上場した2004年以降の過去最高益を達成しています。
【財政状態】安全性の分析
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 | |
---|---|---|---|
総資産 | 380億円 | 399億円 | 331億円 |
自己資本 | 71億円 | 75億円 | 113億円 |
流動比率
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 |
---|---|---|
104.5% | 101.5% | 105.4% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率
2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 |
---|---|---|
18.7% | 18.8% | 34.3% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】 自己資本(純資産)÷負債純資産合計×100(%)
MEMO
短期の支払い能力を表す流動比率は余裕があるとは言えませんが、有利子負債を超える現金を保有しており、問題はなさそうです。
また長期的に見ても、保有資産の整理と獲得利益の増加により2022年3月期の自己資本比率は大幅に改善されています。
不採算事業と保有資産を整理し、BtoB、BtoP事業に集中することによって、業績も財務状況も好転していますね!
新たなスタートを切ったシダックスの今後の成長に注目だね!
そうですね!
では最後に2023年3月期の会社予想を見てみましょう!
2023年3月期の見通し
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
---|---|---|---|
1,200億円 (3.9%) | 37億円 (51.5%) | 32億円 (39.6%) | 22億円 (▲46.2%) |
MEMO
2022年3月期に続き、経常利益までは増収増益を見込んでいますが、当期純利益については、2022年3月期に計上した資産売却による特別利益の反動により減益予想となっています。
また中期経営計画では、2025年3月期の営業利益を2022年3月期の約3倍、71億円とする数値目標を掲げています。
まとめ
- 法人や自治体と取引をするBtoB、BtoP事業を展開し、主にフードサービス事業、車両運行サービス事業、社会サービス事業を行う
- 2022年3月期は4期ぶりに復配
- 保有資産の売却による特別利益が寄与し、当期純利益はジャスダックに上場した2004年以降の過去最高益を達成
- 有利子負債を超える現金を保有し、自己資本比率も大幅に上昇しており、財務状況は改善されている
- 2023年3月期の見通しは、経常利益までは増収増益を予想しており、2025年3月期の営業利益は2022年3月期の約3倍を計画
以上、本日はシダックスをご紹介しました!
最後までお付き合い頂きありがとうました!
皆さんありがとうございました!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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