皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは、ベネッセHDです!
ベネッセといえば「こどもちゃれんじ」や「進研ゼミ」など教育サービスを提供している会社だよね!
そうですね!
でもベネッセHDが提供するサービスは子ども向け教材だけではないんです!
そうなんだね!
他にどんな事業を展開しているんだろう?
本日はこのベネッセHDについて事業内容や株主還元、業績について詳しくご紹介します!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- ベネッセHDの事業内容
- ベネッセHDの株主還元と業績
- ベネッセHDの収益性と安全性
事業内容
ベネッセHDは「国内教育」を軸に「Kids&Family」「介護保育」の3つの事業を展開する会社で、1955年に設立されました。
通信教育講座「進研ゼミ」や幼児向け教材「こどもちゃれんじ」、社会人向けオンライン学習プラットフォーム「Udemy」などを提供しています。
セグメント別の事業内容と売上高のは以下の通りです。
社名の「ベネッセ」は、ラテン語の「bene(良い)」と「esse(生きる)」を組み合わせて作られました。
夢や理想に向かって努力する一人ひとりが「よく生きる」を実現できるよう事業を通して支援しています。
人生の色々な場面で僕たちの暮らしやチャレンジをサポートしてくれる会社なんだね!
その通りですね!
では続いて、株主優待と配当金の推移について見ていきましょう!
株主還元
株主優待
100株以上保有の株主に対して「株主優待品カタログ」の中から希望の優待品を1つ進呈。権利確定月は3月末日、9月末日の年2回。
優待品には絵本や英和辞典、お菓子などの他、別のカタログギフトを選ぶことも可能で幅広いジャンルから優待品を選ぶことができます!
別のカタログギフトの掲載品も合わせると選べる優待品は1,000点を超えるんだね!
年2回もらえる点も嬉しいポイントですね!
配当実績
1株あたり配当額(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
2024年3月期 | 60円(予想) | 50.3% |
2023年3月期 | 60円 | 51% |
2022年3月期 | 50円 | 452.9% |
2022年3月期の配当性向が400%を超えているけど業績が悪かったの?
業績不振が続いていたベルリッツという子会社を売却した影響で一時的な損失が発生し、最終利益を圧迫したんです。
そうだったんだね。
最近の業績はどうなんだろう?
では続いて、経営成績と財政状態を確認しましょう!
【経営成績】収益性の分析
22年3月期 | 23年3月期 | 24年3月期(予想) | |
---|---|---|---|
売上高 | 4,319億円 | 4,118億円 | 4,230億円 |
営業利益 | 201億円 | 206億円 | 215億円 |
経常利益 | 154億円 | 158億円 | 160億円 |
当期純利益 | 10億円 | 113億円 | 115億円 |
~各期の概況~
【2023年3月期】
売上高については、前期に売却したベルリッツの売上高が剝落したことにより減収となりました。
一方で利益については、ベルリッツ売却による赤字削減効果や、売却に伴い前期に発生した特別損失がなくなり最終利益は大幅な増益となりました。
続いて、本業でのもうけを示す営業利益についてセグメント別に詳しく見てみると、「国内教育」は「進研ゼミ」会員数の減少による減益があったものの大学・社会人向けの受注増により増益となりました。
しかしながら、「Kids&Family」及び「介護保育」については、「こどもちゃれんじ」会員数の減少や光熱費の高騰などが利益を圧迫し減益となりました。
【2024年3月期(予想)】
主力の「国内教育」については、「進研ゼミ」会員数の減少を価格改定やコスト削減、大学・社会人向けの成長がカバーし増益を見込んでいます。
また、介護・保育事業がコロナ禍から回復し業績を牽引、グループ全体としても増収増益を予想しています。
営業利益率
22年3月期 | 23年3月期 | サービス業中央値 |
---|---|---|
4.7% | 5.0% | 6.8% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が利益として残るかを表した指標です。
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出せている会社です!
【営業利益率】
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
22年3月期 | 23年3月期 | サービス業中央値 |
---|---|---|
0.7% | 7.5% | 10.6% |
自己資本は株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
【自己資本利益率】
当期純利益÷自己資本(純資産)×100(%)
不振だった子会社を売却したことにより業績が大きく回復したんだね!
これからはコロナからの回復に加えて、大学・社会人向けや新領域の拡大により持続的な成長に期待です!
【財政状態】安全性の分析
22年3月期 | 23年3月期 | |
---|---|---|
総資産 | 5,405億円 | 5,415億円 |
自己資本 | 1,492億円 | 1,543億円 |
流動比率
22年3月期 | 23年3月期 | サービス業中央値 |
---|---|---|
152.4% | 157.4% | 205.2% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率
22年3月期 | 23年3月期 | サービス業中央値 |
---|---|---|
27.6% | 28.5% | 50.6% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】
純資産÷負債純資産合計×100(%)
流動比率、自己資本比率ともに同業種の中央値を下回っているね。
そうですね。
一方で、悪化が続いていた自己資本比率は2023年3月期にわずかながら回復しており、業績の回復、成長に伴う財務基盤の強化にも期待したいですね。
【中期経営計画】今後の見通し
現在実施している中期経営計画は、22~23年3月期を期間とする「フェーズ1」と24~26年3月期を期間とする「フェーズ2」に分かれており、「フェーズ1」ではコロナ禍からの回復、「フェーズ2」では中長期的な成長を目標としています。
最終年度である2026年3月期には売上高5,000億円以上、営業利益400億円以上、営業利益率8%以上、自己資本利益率10%以上を目指します。
2023年3月期【実績】 | 2026年3月期【計画】 | |
---|---|---|
売上高 | 4,118億円 | 5,000億円 |
営業利益 | 206億円 | 400億円 |
営業利益率 | 5.0% | 8% |
ROE | 7.5% | 10% |
今は中長期的な成長を目指す「フェーズ2」の段階なんだね!
この中期経営計画を経て、既存事業に加えて新領域の育成により、安定的な収益を得ながら利益成長を目指すバランスの良いポートフォリオへと移行する予定です!
まとめ
- ベネッセHDは「国内教育」を軸に「Kids&Family」「介護保育」の3つの事業を展開する会社で、1955年に設立。
- 100株以上保有の株主に対して、「株主優待品カタログ」の中から希望の優待品を1つ進呈。権利確定月は3月末日、9月末日の年2回。
- 2023年3月期は不振だったベルリッツを前期に売却したことにより業績が大きく回復。2024年3月期は介護・保育事業がコロナ禍から回復し業績を牽引、増収増益を予想。
- 流動比率、自己資本比率ともに同業種の中央値を下回る。業績の回復、成長に伴う財務基盤の強化に期待。
- 2026年3月期には売上高5,000億円以上、営業利益400億円以上、営業利益率8%以上、自己資本利益率10%以上を目指す。
以上、本日はベネッセHDをご紹介しました!
最後までお読みいただきありがとうございました!
皆さんありがとうございました!
次回もお楽しみに!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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