皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは、シードです!
シードってコンタクトレンズを販売している会社だよね!
お世話になっている人も多いんじゃないかな?
そうですね!
また、コンタクトレンズはもちろん、コンタクトレンズのケア用品も販売しています。
まさに僕たちの「目の健康」を守ってくれているんだね!
本日はこのシードについて事業内容や株主還元、業績について詳しくご紹介します!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- シードの事業内容
- シードの株主還元と業績
- シードの収益性と安全性
事業内容
シードはコンタクトレンズやコンタクトレンズケア用品を販売する会社です。
日本で初めてコンタクトレンズの研究を開始し、現在ではコンタクトレンズ事業、コンタクトレンズケア事業の2つの事業を展開しています。
1957年に設立されて以来、目に最適なコンタクトレンズの提供に注力し、顧客の「見える」をサポートしてきました。
また、長年にわたり培ってきた品質と安全性の高さで海外市場での販路拡大にも積極的に取り組んでいます。
事業区分 | 事業内容 |
---|---|
コンタクトレンズ事業 | 1951年に研究を開始して以来、様々な性質・機能を持ったコンタクトレンズを販売 |
コンタクトレンズケア事業 | 快適なコンタクトレンズライフの為に必要不可欠なケア用品全般を取り扱う |
半世紀以上にわたってみんなの「見える」をサポートしてきたんだね!
まさにコンタクトレンズのパイオニアだよね!
すごいですよね!
では続いて、株主優待の内容と配当金の推移について見ていきましょう!
株主還元
株主優待
年1回、100株以上かつ1年以上保有の株主に対して、以下の3つのコースから選択できる優待品を進呈。権利確定月は3月末日。
コース | 保有年数 | 備考 |
---|---|---|
A.株主優待券 | 1年以上 | 自社コンタクトレンズが優待価格で購入可能。 |
B.自社コンタクトレンズケア用品セット | 1年以上 | ソフト用ハード用のどちらかから選択。 |
C.寄付または地方名産品から選択 | 1年以上 | 1,000ポイント |
3年以上 | 3,000ポイント |
Bコースはコンタクトレンズケア用品がどっさり届き、Cコースでは肉や麺類、お菓子などの名産品約30品目が用意されています!
コンタクトレンズを使用している人はもちろん、使用していない人にとっても嬉しい優待品だね!
配当実績
1株あたり配当額(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
2024年3月期 | 12円(予想) | 42.9% |
2023年3月期 | 12円 | -% |
2022年3月期 | 12円 | 26.0% |
株主優待制度に加えて、安定した配当もシードの魅力です!
では続いて、シードの経営成績と財政状態について確認しましょう!
【経営成績】収益性の分析
22年3月期 | 23年3月期 | 24年3月期 (予想) | |
---|---|---|---|
売上高 | 288億円 | 305億円 | 330億円 |
営業利益 | 11億円 | 6億円 | 17億円 |
経常利益 | 11億円 | 5億円 | 16億円 |
当期純利益 | 11億円 | ▲3億円 | 7億円 |
MEMO
【2022年3月期】
国内のコンタクトレンズ市場は、コロナ禍における生活様式の変化により需要が減少し、引き続き厳しい市場環境が続きました。
一方、海外市場では「ゼロコロナ政策」を続ける中国を除き、国や地域によってばらつきはあるものの回復しつつあります。
このような状況の中、主に国内のコンタクトレンズ販売が対前年比で回復したことにより前年同期比0.8%の増収となりました。
また、営業利益については本社の建て替えによる減価償却費の一時的な増加、広告宣伝費や人件費の増加等により減益となりましたが、子会社の事業譲渡による特別利益を計上したことにより当期純利益は前年同期比で2.1%の増益となりました。
【2023年3月期】
国内のコンタクトレンズ販売の伸長や、オルソケラトロジーレンズ市場の成長により前年同期比6.1%の増収となりました。
一方で営業利益については、商品在庫の評価損計上に加えて、ウクライナ情勢と円安によるエネルギー価格や原材料価格の高騰が利益を圧迫し前年同期比46.5%減と大幅な減益となりました。
また、前期に売却した子会社の特別利益の減少や、その売却に伴う一時費用も利益を圧迫し最終利益は赤字に転落しました。
【2024年3月期(予想)】
国内・国外市場ともオルソケラトロジーレンズや遠近両用商品を中心に市場は引き続き成長が見込まれています。
このような状況の中、シードでは乱視や遠視、遠近両用といった高付加価値商品の比率を高めることにより増収を見込んでいます。
利益についても原価や各費用の低減による収益性の改善、海外事業の柱である中国市場でのECを活用した収益力の向上等により増益を予想しています。
大幅な減益と前期に実施した子会社売却の影響で最新の決算は赤字だったんだね…
ところでオルソケラトロジーレンズってどんな商品なの?
近視の改善を行う治療用のコンタクトレンズです。
特殊なカーブデザインが施されていて、就寝中に着用することで角膜の形を矯正し、日中は裸眼で生活することができるんです!
へー!寝ている間に視力の矯正ができるなんてすごいね!
シードのオルソケラトロジーレンズ市場でのシェアは50%を超えており、新たな成長ドライバーとして期待されています!
営業利益率
22年3月期 | 23年3月期 | 精密機器業中央値 【22年実績】 |
---|---|---|
4.1% | 2.1% | 7.9% |
自己資本利益率
22年3月期 | 23年3月期 | 精密機器業中央値 【22年実績】 |
---|---|---|
9.7% | -% | 8.8% |
では続いて財政状態を確認しましょう!
【財政状態】安全性の分析
22年3月期 | 23年3月期 | |
---|---|---|
総資産 | 417億円 | 400億円 |
自己資本 | 122億円 | 118億円 |
流動比率
22年3月期 | 23年3月期 | 精密機器業中央値 【22年実績】 |
---|---|---|
105.6% | 101.7% | 281.7% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率
22年3月期 | 23年3月期 | 精密機器業中央値 【22年実績】 |
---|---|---|
29.3% | 29.6% | 59.9% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】
純資産÷負債純資産合計×100(%)
MEMO
流動比率、自己資本比率ともに同業種の中央値に比べて低い数値となっています。
特に短期の債務支払い能力を示す流動比率は約100%であまり余裕はありません。
扱う商品がコンタクトレンズであり、売り上げはある程度安定していますが、収益性が悪化しキャッシュ創出力が低下してきた場合には資金繰りに注意が必要です。
では、最後に今後の見通しについて確認しましょう!
【中期経営計画】今後の見通し
シードでは現在、2024年3月期を最終年度とする中期経営計画を実施しています。
この中期経営計画を土台に、高機能・高付加価値のコンタクトレンズを市場に提供することにより、将来的な売上高目標400億円を目指しています。
23年3月期 【実績】 | 24年3月期 【目標】 | 将来的には… 【目標】 | |
---|---|---|---|
売上高 | 305億円 | 360億円 | 400億円 |
営業利益 | 6億円 | 21億円 |
まとめ
- シードは日本で初めてコンタクトレンズの研究を開始、コンタクトレンズ事業、コンタクトレンズケア事業の2つの事業を展開。
- 株主優待は、100株以上かつ1年以上保有の株主に対して、自社コンタクトレンズケア用品セットなど3つのコースから選択できる優待品を進呈。
- 2024年3月期の配当は1株当たり12円を予想。
- 国内・国外ともにコンタクトレンズ市場は回復傾向にあり、増収が続く。2024年3月期も市場の成長が続き増収、加えて収益力の向上等により増益を予想。
- 流動比率、自己資本比率ともに同業種の中央値に比べて低い数値。特に短期の債務支払い能力を示す流動比率は約100%で余裕はない。
- 高機能・高付加価値のコンタクトレンズを市場に提供することにより、将来的な売上高目標400億円を目指す。
これからも高品質・高機能なコンタクトレンズの登場に期待したいですね!
以上、本日はシードをご紹介しました!
最後までお読みいただきありがとうございました!
次回もお楽しみに!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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