皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは、ホーチキです!
ホーチキ…何をしている会社なんだろう?
ホーチキの製品は、学校や病院など町の至る建物に設置されていて、私たちの安全を守ってくれてるいんです!
具体的にどんな危険から僕たちを守ってくれているの?
それは火災です。
もうホーチキがどんな製品を作っているかわかりますよね?
あ!火災報知器だね!
会社名のホーチキってそういう意味だったんだね!
本日はこのホーチキについて事業内容や株主還元、業績を詳しくご紹介します!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- ホーチキの事業内容
- ホーチキの株主還元と業績
- ホーチキの収益性と安全性
事業内容
ホーチキは1918年に設立された日本初の火災報知器メーカーです。
「火災から人と建物を守る」防災事業を中心に、「建物のセキュリティを強化する」防犯事業、「最新の受信システムでテレビの視聴環境を快適にする」情報通信事業を展開しています。
ホーチキの事業体制は、研究開発・製造から販売・施工・メンテナンスまでを一貫して行うビジネスモデルで質の高い製品・サポートで「安全・安心」を提供しています。
また、海外での事業にも注力し、欧州、米国、豪州、アジアなど、世界各国の消防規格に対応する製品を提供しています。
ホーチキが事業を通して目指すのは「災害による犠牲者がゼロの世界」です。
なお、セグメント別及び地域別の売上高の比率は以下の通りです。
防災に欠かせない火災報知器を日本で最初に設置したのはホーチキだったんだね!
まさに防災のパイオニアですよね!
続いて、株主優待と配当金の推移について確認しましょう!
株主還元
株主優待
現在、株主優待制度は実施していません。
配当実績
1株あたり配当額(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
2023年3月期 | 49円(予想) | 28.5% |
2022年3月期 | 49円 | 29.8% |
2021年3月期 | 29円 | 19.0% |
配当性向って何?
会社が稼いだ利益の内、何割を株主への配当金に充てたかを示す指標で、次の式で求められます。
【配当性向】
1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100
ホーチキでは過去20年以上減配をしておらず、株主への利益還元を重要な経営課題の一つと考えています。
20年以上も!それはすごいね!
安定した配当を継続できるってことは、業績や財政状態も安定しているのかな?
では続いて、経営成績と財政状態を見ていきましょう!
【経営成績】収益性の分析
21年3月期 | 22年3月期 | 23年3月期 (予想) | |
---|---|---|---|
売上高 | 765億円 | 812億円 | 830億円 |
営業利益 | 51億円 | 54億円 | 59億円 |
経常利益 | 52億円 | 56億円 | 59億円 |
当期純利益 | 38億円 | 41億円 | 43億円 |
MEMO
【2021年3月期】
コロナの影響による経済活動の停滞や、企業間競争による低価格化、原材料価格・労務費の上昇による工事コスト高騰等、先行きが不透明な状況が続きました。
このような状況の中、国内事業ではオリンピック・パラリンピック関連需要の反動減、海外事業ではコロナの影響が大きくグループ全体としては減収減益となりました。
【2022年3月期】
引き続き企業間の競争による低価格化や、原材料価格・労務費・物流費の上昇等のリスクが継続しました。
このような状況ではありましたが、国内事業では設備更新やメンテナンス部門が堅調に推移し、海外事業においては影響が大きかったコロナからの回復に加えて、火災報知システムの販売が伸び、グループ全体としても過去最高益を更新しました。
【2023年3月期】
外部環境は不透明な状況が続くものの、防災・情報通信業界における需要環境は引き続き堅調に推移する見込みで2期連続で増収増益を予想しています。
第3四半期までの発表では、国内・国外ともに堅調に推移しており、円安の影響もあり増収となった一方で、計画に基づく投資や採用活動等による費用が増加して減益となりました。
なお、通期予想に対する修正はありませんでした。
営業利益率
21年3月期 | 22年3月期 | 電気機器業中央値 【21年実績】 |
---|---|---|
6.8% | 6.7% | 6.3% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が利益として残るかを表した指標です。
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出せている会社です!
【営業利益率】
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
21年3月期 | 22年3月期 | 電気機器業中央値 【21年実績】 |
---|---|---|
10.5% | 10.1% | 6.5% |
自己資本は株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
【自己資本利益率】 当期純利益÷自己資本(純資産)×100(%)
では続いてホーチキの財政状態を見ていきましょう!
【財政状態】安全性の分析
21年3月期 | 22年3月期 | 23年3月期 第3四半期 | |
---|---|---|---|
総資産 | 676億円 | 739億円 | 717億円 |
自己資本 | 388億円 | 426億円 | 435億円 |
流動比率
21年3月期 | 22年3月期 | 23年3月期 第3四半期 |
---|---|---|
224.0% | 228.9% | 253.9% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率
21年3月期 | 22年3月期 | 23年3月期 第3四半期 |
---|---|---|
57.5% | 57.8% | 60.8% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】
純資産÷負債純資産合計×100(%)
直近の流動比率は250%、自己資本比率は60%を超えており、更に有利子負債はゼロと財務は鉄壁です!
財務が安定していると減配の心配も少なくて安心だね!
では最後に今後の見通しについて見ていきましょう!
今後の見通し
ホーチキでは現在、2021年度から2023年度を期間とする中期経営計画を実行しています。
「将来への戦略投資」「経営体質の改善」「財務基盤の強化」を推進し、「営業利益率の改善」と「自己資本利益率の維持」を目指すとともに、以下のような財務目標を掲げています。
売上高 | 営業利益 | 営業利益率 | 自己資本利益率 | |
---|---|---|---|---|
中期経営計画目標 | 803億円 | 60億円 | 7.5% | 10%以上 |
21年3月期(参考) | 765億円 | 51億円 | 6.8% | 10.5% |
なお、3年間で投じる設備投資額及び研究開発費は以下の通りです。
設備投資額 | 研究開発費 | |
---|---|---|
中期経営計画 | 60億円 | 90億円 |
2018~2021年実績 | 40億円 | 80億円 |
国内での設備更新やメンテナンスなどのストック収益に加えて、海外での火災報知設備需要は拡大する見通しで、これからの更なる成長にも期待ですね!
まとめ
- ホーチキは1918年に設立された日本初の火災報知器メーカーで防災事業を中心に、防犯事業、情報通信事業を展開。
- 株主優待制度はないが、20年以上減配しておらず、2023年3月期の1株あたり年間配当額は49円の予定。
- 2021年3月期はオリンピック・パラリンピック関連需要の反動減、コロナの影響が大きく減収減益となったが、2022年3月期は国内の設備更新やメンテナンス、海外においてはコロナからの回復に加えて、火災報知システムの販売が伸び過去最高益を更新。
- 流動比率は250%、自己資本比率は60%を超えており、更に有利子負債はゼロと財務は鉄壁
- 2023年度を最終年度とする中期経営計画では、「将来への戦略投資」「経営体質の改善」「財務基盤の強化」を推進し、売上高803億円、営業利益60億円を目指す。
以上、本日はホーチキをご紹介しました!
防災に欠かせないホーチキの製品がこれからも世界中で活躍してくれるといいね!
災害による犠牲者がゼロの世界をぜひ実現して欲しいです!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
コメント