皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは、安田倉庫です!
今日はどんな会社なんだろう?
名前からして倉庫を運営している会社なのかな?
その通りです!
安田倉庫は1919年に創業し、現在は物流事業と不動産事業を展開している会社です!
1919年!歴史のある会社なんだね!
本日はこの安田倉庫について事業内容や業績を詳しくご紹介します!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- 安田倉庫の事業内容
- 安田倉庫の株主還元と業績
- 安田倉庫の収益性と安全性
事業内容
安田倉庫は1919年に創業し、倉庫業を中心として物流事業と不動産事業を首都圏を軸に展開しています。
また、アジアを中心に外資系の取り扱いも多く、関西に強い中央倉庫とも提携するなど広いネットワークを構築しています。
主力の物流事業については、以下のような事業活動を行っています。
国内物流 | 保有物流施設・独自の倉庫管理システム・ノウハウを活用し、多様な保管・配送ニーズに対応。 |
メディカル物流 | 医薬品に最適な保管・配送体制を備え、メディカル企業へ医薬品や医療機器などの物流サービスを提供。 |
ITキッティング | IT機器の保管・キッティング作業・配送・設置・回収・廃棄までをワンストップで提供。 |
文章保管・情報管理・引越 | 万全のセキュリティによる文書保管と、オフィスや工場・ホテルの移転作業。 |
海外・国際物流 | 輸出企業向けに海外における通関・保管・配送サービスを提供。 |
ひとことで物流サービスと言っても、色々な作業があるんだね。
ところで「キッティング」ってどういう意味なんだろう?
キッティングとはパソコンを導入するときに必要となる初期設定のことをいいます。
MEMO
【キッティング】
パソコンを新しく導入する際に必要となる作業のことで、PCの入替や各種設定、データ移行、廃止製品のデータ消去などを指します。
一般的にPC1台につき数時間を要すると言われ、本来の業務を妨げることが企業の課題となっており、自動化ツールや代行サービスを利用する企業が増えています。
中小企業でもデジタル化の流れが加速するなか、IT機器に関わる代行サービスはこれからますます必要とされそうだね!
そうですね!
続いて、株主優待と配当金の推移について確認しましょう!
株主還元
株主優待
100株以上保有の株主を対象に保有株数に応じた金額のお米券を進呈。
100株以上 | 2kg(440円相当) |
1,000株以上 | 5kg(2,200円相当) |
5,000株以上 | 18kg(7,920円相当) |
お米券ってどうやって使うんだろう?
お米券はJAやスーパーなどでお米を買うときに1枚(=1kg)440円分として使用できます。
例えば3,000円のお米を買うのに2枚(=2kg)使用した場合、880円が割引され、残りの2,120円を現金で支払うことになります。
それはお得だね!
家計を支えるママさんパパさんに嬉しい優待品だね!
配当実績
1株あたり配当額(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
2023年3月期 | 25円(予想) | -% |
2022年3月期 | 25円 | 25.2% |
2021年3月期 | 24円 | 24.9% |
配当性向って何?
会社が稼いだ利益の内、何割を株主への配当金に充てたかを示す指標で、次の式で求められます。
【配当性向】
1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100
じゃあ、配当性向が高い会社は株主還元に積極的ってことだね!
株主への利益還元は配当だけではないんです。
新たにお店を建てたり、機械を調達する事も利益の大切な使い方です。
その結果、会社が成長して更に稼いでくれたら株主としては嬉しいですよね!
そっか!
「配当」と「成長に向けた投資」のバランスが大事なんだね!
では続いて、経営成績と財政状態を見ていきましょう!
【経営成績】収益性の分析
21年3月期 | 22年3月期 | 23年3月期 (予想) | |
---|---|---|---|
売上高 | 477億円 | 530億円 | 580億円 |
営業利益 | 32億円 | 29億円 | 27億円 |
経常利益 | 43億円 | 40億円 | 38億円 |
当期純利益 | 27億円 | 28億円 | 23億円 |
MEMO
【2021年3月期】
コロナの影響により景気は安定せず、国内貨物及び輸出入貨物の荷動きは鈍さを増し、オフィスビルの空室率上昇が続きました。
このような状況の中、不動産事業は減収となりましたが、物流事業が物流施設の新設などにより増収となり、グループ全体としても増収となりました。
一方で、物流施設の新設に伴う費用の増加などが利益を圧迫し、減益となりました。
【2022年3月期】
コロナやウクライナ情勢の影響により、倉庫物流業界では国内外ともに取扱が伸び悩み、不動産業界もオフィスビルの空室率上昇が続くなど厳しい状況で推移しました。
このような状況の中、物流事業では付加価値の高い物流サービスの提供による取引拡大や物流施設の増強、不動産事業では保有施設のメンテナンスと機能向上による稼働率の維持により、両事業ともに増収となりました。
しかしながら、物流施設の新設に伴う費用の増加などにより減益となりました。
【2023年3月期】
コロナや物価上昇など引き続き厳しい事業環境が続くとみられる中、取引拡大による既存施設の収益性向上や輸配送ネットワークの拡充などにより増収を見込んでいます。
一方で、経営インフラの強化や既存施設の修繕に伴う費用の増加が利益を圧迫し減益となる見込みです。
営業利益率
21年3月期 | 22年3月期 | 倉庫・運輸関連業中央値 【21年実績】 |
---|---|---|
6.9% | 5.5% | 5.4% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が利益として残るかを表した指標です。
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出せている会社です!
【営業利益率】
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
21年3月期 | 22年3月期 | 倉庫・運輸関連業中央値 【21年実績】 |
---|---|---|
3.9% | 3.8% | 5.1% |
自己資本は株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
【自己資本利益率】
当期純利益÷自己資本(純資産)×100(%
物流施設の新設など設備投資により収益は順調に成長を続ける一方で、それ以上に費用がかかって減益が続いているんだね。
減益が底を打つのはいつ頃になるのかが一つのポイントです。
では続いて安田倉庫の財政状態を見ていきましょう!
【財政状態】安全性の分析
21年3月期 | 22年3月期 | 23年3月期 第3四半期 | |
---|---|---|---|
総資産 | 1,471億円 | 1,590億円 | 1,580億円 |
自己資本 | 759億円 | 745億円 | 754億円 |
流動比率
21年3月期 | 22年3月期 | 23年3月期 第3四半期 |
---|---|---|
124.5% | 194.8% | 176.0% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率
21年3月期 | 22年3月期 | 23年3月期 第3四半期 |
---|---|---|
51.6% | 46.9% | 47.8% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】
純資産÷負債純資産合計×100(%)
MEMO
21年3月期から22年3月期にかけて自己資本比率が低下し、逆に流動比率は上昇しています。
これは借入により現金を調達したことで負債が増えた一方で、資産に占める現金の割合が増えたことが要因です。
これまでも稼いだ利益と借入等により積極的な投資を行っており、また2024年度を最終年度とする中期経営計画では約360億円の投資を計画するなど、今後も財務とのバランスを取りながら積極的な設備投資が続くものと見られます。
直近の3年間で有利子負債が増えているね。
設備投資の結果がこれからの利益に現れてくるか、定期的に確認したいですね!
では最後に今後の見通しについて見ていきましょう!
今後の見通し
2024年度を最終年度とする中期経営計画では期間中に約360億円の投資を行い、以下の業績目標を掲げています。
売上高 | 営業利益 | 営業利益率 | |
---|---|---|---|
中期経営計画目標 | 650億円 | 40億円 | 6% |
22年3月期(参考) | 530億円 | 29億円 | 5.5% |
設備投資の主な使い道は以下の通りです。
投資先 | 金額 |
---|---|
物流事業 | 280億円 |
不動産事業 | 40億円 |
DX及びシステム | 40億円 |
これらの設備投資が付加価値の高い物流サービスや保有不動産の価値向上につながるんだね!
まとめ
- 安田倉庫は1919年に創業し、倉庫業を中心として物流事業と不動産事業を首都圏を軸に展開。
- キッティングとはパソコンを導入するときに必要となる初期設定のこと。
- 株主優待として100株以上保有の株主を対象に保有株数に応じた金額のお米券を進呈。
- 2023年3月期の1株あたり年間配当額は25円の予定。
- 積極的な設備投資により増益が続く一方で、費用が利益を圧迫し減益が続く。
- 自己資本比率は約50%、流動比率は約180%で推移。今後も財務とのバランスを取りながら積極的な設備投資が続くものと見られます。
- 2025年3月期までの4年間で360億円を投資し付加価値の高い物流サービスや保有不動産の価値向上につなげ売上高650億円を目指す。
以上、本日は物流事業と不動産事業で私たちの生活を支える安田倉庫をご紹介しました!
メディカル物流やITキッティングなどの専門物流は企業にとっても心強い味方だよね!
これからも豊かな社会づくりへの貢献に期待したいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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