皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは、アスクルです!
アスクル…どこかで聞いたことがあるような…
「LOHACO(ロハコ)」って聞いたことがありませんか?
あ!確か通販サイトだよね!
日用品からファッション、ペット用品まで何でも揃っているから便利だって友達が言ってたよ!
アスクルはこの「LOHACO」を含むeコマース事業を展開する会社なんです!
そうなんだね!
ところで「LOHACO」って比較的新しい通販サイトだと思うんだけど、会社の歴史も浅いの?
実はアスクルが最初に事業を開始したのは企業向けの通販サービスで歴史もある会社なんです。
本日はこのアスクルについて事業内容や業績を詳しくご紹介します!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- アスクルの事業内容
- アスクルの株主還元と業績
- アスクルの収益性と安全性
事業内容
アスクルは1993年、中小事業所向けにカタログ通販によるオフィス用品の提供を目的としてプラス株式会社の事業部として事業を開始しました。
1997年に分社しインターネットによる受注を開始し、現在はeコマース事業と物流事業を展開しています。
主力事業であるeコマースでは企業向けの「ASKUL(アスクル)」「SOLOEL ARENA(ソロエルアリーナ)」、個人向けではヤフーと共同で「LOHACO(ロハコ)」を運営しています。
サービス名 | サービス内容 |
---|---|
ASKUL (アスクル) | 中小事業所向けオフィス用品・現場用品の通販サービス |
SOLOEL ARENA (ソロエルアリーナ) | 大企業向けオフィス用品・現場用品の一括購入サービス |
LOHACO (ロハコ) | 米や飲み物、トイレットペーパーなどの日用品からコスメ・文房具まで扱う個人向け通販サービス |
当時は直接お店でオフィス用品を調達するしかなかった中小事業所の「不便を便利に変える」との思いから事業を開始しました!
必要なオフィス用品を少しでもラクに早く届けてあげたいという思いがアスクルのビジネスモデルの原点なんだね!
そうですね!
続いて、株主への還元に対する姿勢を見ていきましょう!
株主還元
株主優待
100株以上保有の株主を対象にLOHACOで利用できる割引クーポンを進呈。
権利確定月 | 金額 |
---|---|
5月20日 | 2,000円分(500円×4枚) |
11月20日 | 2,000円分(500円×4枚) |
LOHACOの割引クーポンなら使い勝手が良くて便利だよね!
好きな商品を選べるのは嬉しいですよね!
しかも年2回もらえることも嬉しいポイントです。
配当実績
1株あたり配当額(年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
2023年5月期 | 32円 | 33.2% |
2022年5月期 | 31円 | 34.1% |
2021年5月期 | 49円 | 32.3% |
配当性向って何?
会社が稼いだ利益の内、何割を株主への配当金に充てたかを示す指標で、次の式で求められます。
【配当性向】
1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100
じゃあ、配当性向が高い会社は株主還元に積極的ってことだね!
株主への利益還元は配当だけではないんです。
新たにお店を建てたり、機械を調達する事も利益の大切な使い方です。
その結果、会社が成長して更に稼いでくれたら株主としては嬉しいですよね!
そっか!
「配当」と「成長に向けた投資」のバランスが大事なんだね!
では続いて、経営成績と財政状態を見ていきましょう!
【経営成績】収益性の分析
21年5月期 | 22年5月期 | 23年5月期(予想) | |
---|---|---|---|
売上高 | 4,221億円 | 4,285億円 | 4,555億円 |
営業利益 | 139億円 | 143億円 | 145億円 |
経常利益 | 138億円 | 142億円 | 143億円 |
当期純利益 | 77億円 | 92億円 | 94億円 |
MEMO
【2021年5月期】
コロナ禍でeコマース市場の需要が高まる中、企業向けではマスクや消毒液などの特需が継続し増収増益、赤字の続く個人向けの損益も計画通りの損益改善となり黒字化の兆しが見え、グループ全体としても過去最高益を達成しました。
【2022年5月期】
新中期経営計画の初年度となった当期は新しい物流センターやWebサイトの構築などに積極的な投資を行いました。
主力のeコマース事業は法人向け個人向けともに増収となりましたが、コロナ対策関連製品の特需の減少や新しく完成した物流センターの稼働開始までの費用などにより減益となりました。
しかしながら、物流事業の外部受託が好調で赤字幅が縮小しグループ全体としては2期連続で過去最高益を達成しました。
【2023年5月期】
eコマース事業の個人向け事業は黒字化を計画通り達成する見込みで新物流センターや新Webサイトなど先行投資による減収をカバーしています。
第3四半期時点で業績予想の修正はなく計画通り3期連続で過去最高益を更新する見込みです。
営業利益率
21年5月期 | 22年5月期 | 小売業中央値 【21年実績】 |
---|---|---|
3.3% | 3.3% | 1.9% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が利益として残るかを表した指標です。
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出せている会社です!
【営業利益率】
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
21年5月期 | 22年5月期 | 小売業中央値 【21年実績】 |
---|---|---|
14.0% | 15.9% | 5.4% |
自己資本は株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
【自己資本利益率】
当期純利益÷自己資本(純資産)×100(%)
では続いてアスクルの財政状態を見ていきましょう!
【財政状態】安全性の分析
21年5月期 | 22年5月期 | 23年5月期 第3四半期 | |
---|---|---|---|
総資産 | 1,901億円 | 1,880億円 | 2,043億円 |
自己資本 | 587億円 | 567億円 | 613億円 |
流動比率
21年5月期 | 22年5月期 | 23年5月期 第3四半期 |
---|---|---|
131.7% | 136.0% | 140.0% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率
21年5月期 | 22年5月期 | 23年5月期 第3四半期 |
---|---|---|
30.9% | 30.2% | 30.0% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】
純資産÷負債純資産合計×100(%)
自己資本比率、流動比率ともに若干低い数値となっていますが、最近で悪化しているわけでもなく、有利子負債を超える現金も保有しているため、資金繰りに問題はなさそうです。
今後の見通し
MEMO
eコマース市場が成長を続ける中、アスクルはこれまでの事業活動で培った顧客基盤やビッグデータ、物流基盤、またZホールディングスとのシナジーを活かし、2025年を最終年度とする中期経営計画では次の目標を掲げています。
総投資額 | 売上高 | 営業利益率 | 自己資本利益率 | |
---|---|---|---|---|
25年5月期 | 300億円 | 5,500億円 | 5% | 20% |
21年5月期(参考) | 4,221億円 | 3.3% | 14% |
25年度までの4年間で300億円の投資を計画しており、主な使い道は以下の通りです。
投資先 | 金額 |
---|---|
新物流センター 「ASKUL東京DC」 | 77億円 |
新アスクルwebサイト | 40億円 |
DX投資 | 40億円 |
更なる成長を目指して業務の効率化や顧客の利便性の向上に投資を続けていくんだね!
まとめ
- アスクルは1993年に事業を開始し、eコマース事業と物流事業を展開。
- 株主優待品として100株以上保有の株主を対象にLOHACOで利用できる割引クーポンを進呈。
- 2023年5月期の1株あたり年間配当額は32円の予定。
- 収益の柱である法人向けの好調に加えて個人向けや物流事業の収益改善が先行投資をカバーし3期連続で過去最高益を更新する見込み。
- 自己資本比率は約30%、流動比率は約140%で推移。有利子負債を超える現金を保有。
- 2025年5月期までの4年間で300億円を投資し新しい物流センターやwebサイトを構築、利益率を向上させ売上高5,500億円を目指す。
以上、本日は好調なeコマース市場で成長を続けるアスクルをご紹介しました!
生活様式の変化やビジネスのデジタル化が進む中、アスクルにとってはチャンスだね!
更なる成長に期待したいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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