皆さんこんばんは!
本日ご紹介するのは、サムティです!
サムティ…何をしている会社だろう?
ちなみにサムティの株主優待は、ホテルの宿泊優待券です。
てことは、ホテルを経営してる会社?
正解です!
サムティは不動産業を営む会社で、ホテル事業はその一部なんです。
そうなんだ!
今日はこのサムティについて分析していくんだね!
この記事を読むとこんな事が分かります!
- サムティの株主優待の内容
- サムティの事業内容と業績
- 会社の経営成績や安全性はどこを見ればいいの?
まずは、気になる事業内容からご紹介します!出発進行!
会社紹介
事業内容
サムティは不動産業を営み、「つくる」「貸す」「売る」「管理する」をグループ内で完結することができる総合不動産会社です。
2022年に創業40周年を迎え、賃料収入等のインカムゲインで安定的に収益を確保しながら、不動産開発・売買によるキャピタルゲインで更なる成長を目指しています。
また新たな成長ドライバーとして、インバウンドを支えるホテル事業や、アジアでの分譲事業などが期待されています。
沿革
西暦 | できごと |
---|---|
1982 | 前身のサムティ開発(株)設立 不動産の売買・賃貸・管理業を開始 |
1983 | 分譲マンションの販売受託を開始 |
1984 | 投資用マンションの一棟販売を開始 |
2001 | 投資用分譲マンションの販売を開始 |
2005 | 不動産ファンド向け賃貸マンションの販売を開始 サムティ(株)に商号変更 |
2006 | ビジネスホテルを保有・運営する (株)サン・トーアの株式を取得 |
2011 | 不動産の管理を行うサムティ管理(株)設立 |
2012 | 不動産のアセットマネジメントを行う 燦アセットマネージメントの株式を取得 |
2013 | 東京証券取引所JASDAQ市場に上場 |
2015 | 東京証券取引所市場第一部に市場変更 |
2019 | シンガポールに現地法人を設立 |
2020 | ベトナムに現地法人を設立 |
ベトナム最大手のデベロッパーと共同で ハノイ市で分譲住宅事業を開始 |
2020年にはベトナムで住宅分譲事業を始めたんだね!
海外での事業が新たな成長ドライバーになるか今後に注目ですね!
続いて、株主への還元に対する姿勢を見ていきましょう!
株主還元
株主優待
年1回、11月末日に200株以上保有の株主には、対象ホテルの宿泊に利用できる優待券
所有株式数 | 枚数 |
---|---|
200株以上 | 1枚 |
300株以上 | 2枚 |
600株以上 | 3枚 |
1,000株以上 | 4枚 |
2,000株以上 | 6枚 |
5,000株以上 | 8枚 |
10,000株以上 | 10枚 |
では続いて、配当金の推移を見ていきましょう!
配当実績
1株あたり配当額 (年間) | 配当性向 | |
---|---|---|
2022年11月期 (予想) | 90円 | 41.0% |
2021年11月期 | 90円 | 37.1% |
2020年11月期 | 82円 | 31.4% |
配当性向って何?
会社が稼いだ利益の内、何割を株主への配当金に充てたかを示す指標で、次の式で求められます。
【配当性向】
1株当たり配当額÷1株当たり当期純利益×100
じゃあ、配当性向が高い会社は株主還元に積極的ってことだね!
株主への利益還元は配当だけではないんです。
新たにお店を建てたり、機械を調達する事も利益の大切な使い方です。
その結果、会社が成長して更に稼いでくれたら株主としては嬉しいですよね!
そっか!
「配当」と「成長に向けた投資」のバランスが大事なんだね!
では続いて、経営成績と財政状態を見ていきましょう!
【経営成績】収益性の分析
2020年11月期 | 2021年11月期 | 2022年11月期 (予想) | |
---|---|---|---|
売上高 | 1,011億円 | 904億円 | 1,400億円 |
営業利益 | 173億円 | 94億円 | 180億円 |
経常利益 | 152億円 | 81億円 | 150億円 |
当期純利益 | 106億円 | 100億円 | 102億円 |
2021年11月期は減収減益だったんだね。
どうしてたろう?
MEMO
サムティは中期経営計画で、物件を取得・保有することにより賃料収入を得るインカムゲインビジネスの強化を計画しています。
その為、2021年3月期は物件の売却による売上が減った為、減収減益となりましたが業績の不振が原因ではありません。
今後は、
・安定収益であるインカムゲイン
・コロナ後のホテル事業の業績
・海外事業の売上
が順調に伸びていくかがポイントになります。
営業利益率
2020年11月期 | 2021年11月期 | 2022年11月期 (予想) | 業種【不動産業】平均※ |
---|---|---|---|
17.2% | 10.5% | 12.8% | 10.3% |
営業利益率とは、売上高のうち、何割が営業利益として残るかを表した指標です。
営業利益率の高い会社は本業で効率よく利益を出せている会社です!
【営業利益率】
営業利益÷売上高×100(%)
自己資本利益率
2020年11月期 | 2021年11月期 | 業種【不動産業】平均※ |
---|---|---|
14.3% | 11.7% | 6.3% |
自己資本は株主からの出資金とそれを使って得た利益の積立です。
自己資本利益率は、株主から集めたお金を使って、どれだけ効率よく利益を出せたかを評価する指標です。
【自己資本利益率】
当期純利益÷自己資本(純資産)×100(%)
営業利益率も自己資本利益率も不動産業の平均を上回っていて優秀だね!
【財政状態】安全性の分析
2020年11月期 | 2021年11月期 | 2022年11月期 (中間決算) | |
---|---|---|---|
総資産 | 2,508億円 | 3,491億円 | 3,962億円 |
自己資本 | 770億円 | 942億円 | 947億円 |
流動比率
2020年11月期 | 2021年11月期 | 2022年11月期 (中間決算) | 業種【不動産業】平均※ |
---|---|---|---|
401.5% | 412.1% | 435.8% | 327.5% |
返済期限が1年以内の負債に対する、1年以内に現金化できる資産の比率です。
支払期日が迫っている負債を返済できる能力があるか判断できます。
【流動比率】 流動資産÷流動負債×100(%)
自己資本比率
2020年11月期 | 2021年11月期 | 2022年11月期 (中間決算) | 業種【不動産業】平均※ |
---|---|---|---|
30.7% | 27.0% | 23.9% | 39.5% |
自己資本比率とは総資産のうち、借金以外の返済の必要のないお金の割合です。
会社の安全性(倒産リスク)を知る指標で以下の式で求めます。
【自己資本比率】
自己資本(純資産)÷負債純資産合計×100(%)
MEMO
収益性の分析でも述べたように、サムティは中期経営計画で、物件を取得・保有する事により収益を得る戦略を進めています。
その為、保有資産の内訳は現金が減り、建物・土地が増えています。
また建物や土地を取得する為に行った借入金や社債で有利子負債も増加しています。
将来の利益獲得への投資であり、計画に則ったものですが、所有している不動産の価値や、賃料、空室率などは定期的にチェックしていく必要があります。
まとめだよ!
まとめ
- サムティは「つくる」「貸す」「売る」「管理する」をグループ内で完結することができる総合不動産会社
- 株主優待品は年1回、11月末日に200株以上保有の株主には、対象ホテルの宿泊に利用できる優待券
- 中期経営計画で、物件を取得・保有することにより賃料収入を得るインカムゲインビジネスを強化中
- 業績面では、インカムゲインの増加、コロナ後のホテル事業、海外事業の売上をチェック
- 財務面では、所有している不動産の価値や、賃料、空室率をチェック
以上、本日はサムティをご紹介しました!
最後までお読みいただきありがとうございました!
皆さんありがとうございました!
なお、当記事はこの企業の株式の購入を勧めるものではありません。
株式投資についてはご自身の責任と判断で行ってください。
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